個別解と汎用解

机まわりの掃除をしていたら探していた踊りの発表会のDVDが出てきた!

二年前、貧血治療中のさなか、メンバーが決まっているのに抜けるのは回りにご迷惑というのと、「もう外見はこの先・・・」と資源枯渇を予想し、きれいきれいにして今のうちに出ておきたいという気持ちがあって、無謀にもあまりレッスンしていないのに、板の上の人となり、発表会で踊ってしまった。

当日は「本人が堂々と踊っているから間違ったとはあまり分からなかった」(家族評)という内容で、そのことを誰よりもよく知っている自分としては忸怩たる思いでいたんですねー。


今改めて怖いもの観たさに観てみると、
「なんでこんな風にしか踊れないんだ~」とつくづくあきれる。
しかし、当日写っているあの人もこの人も今は教室に居ないということを考えると、継続こそ力なりと感じたり、ふと、人生も同じようなことがいえると感じる。

どんなに上手に踊れていても、体を壊したり、いろんな事情で踊りを続けられなくなる人がいる。
あれだけ上手に踊れるのに、もったいないなあ!
ほかで踊っていらっしゃるのかも知れないけれど・・・。

下手で続けるのと上手で続かない、続けられないのと、どっちがいいんだかを考えたりする。

上手になったはいいけれど、ほかのことがおろそかになるのは怖い。
うまく踊れて他のこともうまくまわせるのが一番いい。

DVDを観つつ、いくつか「解」をもらった気がする。

ものすごくちゃんと踊っている人の踊りを観て。こんなにちゃんと踊れる人ならワタシはこの人を他のことでも信用できるなあということ。

自分の踊りを見て。こんな踊りで誰を説得できるというのだという反省。

人をやっつけるために踊る踊りではなく、観ている人と共にキレイなものを観にいく踊りを。

そんなことをつらつら考えていくうちに、今朝がたの

春風や 闘志抱きて 丘に立つ
 (高浜虚子)

の句の境地になった次第。個別解から汎用解に。汎用解から個別解に。

ちゃんと踊るよ、仕事も踊りも人生も。

by yoshi-aki2006 | 2009-04-02 11:05 | ライフスタイル | Comments(2)  

Commented by izumi at 2009-04-02 18:11 x
先生の新DVDのテーマじゃないけど、ライフワークとして、気長に付き合っていけるのがフラメンコのいいところ。別に年をとっても、やせても太っても、時間があんまりなくても、フラメンコを楽しみたい!という気持ちがあれば、誰でもマイペースで続けられるものですよね。
もちろんコンパスはある程度理解してないといけないけど、上手い下手よりも、自分で楽しもうとする積極性が、一番大事なんじゃないでしょうか。お客さんを楽しませることも大事だけど、まずは自分が楽しめば、それが伝わるんじゃないかな~と思います。
と、発表会前の今、自分に言い聞かせているところ。。。
でも松村さんの踊りは、顔の表情が素敵でひきつけられますよ!
Commented by yoshi-aki2006 at 2009-04-03 05:21
izumiさま

>さんの踊りは、顔の表情が素敵でひきつけられますよ!

家族は「口が大きいから引き寄せられる」とか言っていますが(笑)
今年は観にいくだけで出られませんが楽しみにしています。がんばってくださいね!

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