しょうがないオッタンたち
2009年 04月 29日
「聞いていない」「そんなことは言った覚えがない」
よく答弁などでそういうフレーズをいう人がいるが、ハタで聞いている分には「まあ、人間だから覚えていないということはあるだろう」と思ったりする。
が、自分がそういうフレーズを聞く側の当事者になると、ホント、困ったものよのう、と思う。
私は最近では2回、そういう人と遭遇した。
「分かりました」といわれて、こっちはすっかり一仕事終わった感。楽ショーとビールでも飲んでくつろぐ。
直前になって「いやー、そんなこといったっけ?」と。
「は?」
あまりのことに茫然自失の法善寺。
って、どうなってるのー?
相手は百戦錬磨のシニア層。
ある人はすぐさま書面をつくり、発言内容に間違いないとはんこを押してもらうようにしたそうだ。
「オレ、そんなこと言っていない」ととぼける役職者があまりに多いから。
「いえ、アンタ、この日にはんこ押してますもんね」とつめると
「えーっ、オレ、こんなこといっていたんだ」と言った本人が驚くんだって。
私の場合は70歳台の人の話を真に受けて動いた後で
「そんなこといいませんよ」といわれてものすごくショックを受けた。
で、「忘れられましたか、あの日、こうおっしゃったのですが」と確認したものの、
「いやー、言いません」とおっしゃるので後始末した。ものすごくたいへんだった~。
また、その後別のシニアに。
「分かった、了解した」といわれたのでラクショーとピール。
すると「どうなったの?」と別ルートから問い合わされた。
あ、やられた。
話をてんこしゃんこにするために私をあんこにしたな。
かくも人間相手は難しい要素が多い。
みんな偉いなあ。
中間管理職の人たち。きっと私の1000倍ほどやーな思いをしてシニアと付き合い、若手を使い仕事回しているんだ。
歳をとって一ついいことはシニアにとぼけられても前みたいに逆上しなくなったこと。
しょーがないオッタンたちだ、と、こっちも対応する。
ホントにしょーがないオッタンたち。
シニア図鑑の狸と狐さん。
それも山の賑わいだ。
by yoshi-aki2006 | 2009-04-29 14:02 | 人間考察 | Comments(0)