思考回路の皮をむく小作業 玉子ロール編

かねがね脱出したいと思っていることがある。

それは「捨てたい思考回路」。あるいは「使えない思考回路」。
「困った思考海路」「卒業したい思考回路」。

私は昼時、弁当屋、パン屋の前を通ると数人分の昼食を買わないではいられない。
先日も「かつや」で持ち帰り弁当を数個買った。

思考回路は昼時、弁当が売られている店の前を通った→これはチャンスだ→タイミングよくそういう場所を通ったことをラッキーだと思いたい→弁当を買っておけば今日の昼はご飯でアタマを悩まさずに済む→手っ取り早くご飯イベントを済ましたい→買えば誰か食べるはずだ→弁当を持っていってあげると→「わー、サンキュー。ちょうどお昼しようと思っていたんだ!」と相手に喜ばれる→相手の飢え(お困りごと)に応えた自分は偉い!

どうも私はそのように思い込んでいる様なのだ。

そしてもっと深堀りすると→感謝されたい、喜ばれたい、気の利く人と思われたい、役に立つ行動をしたと自分で納得したい、お金を有益なことに使ったと思いたい

と思っているようなのだ。

別に人のお昼のことまで心配しないでスルーすればいいのに。
弁当が食べたいわけではない人もいるかもしれないのに。

「何で弁当を数個買ってしまうんだろう?」
「何でそれを人にあげるんだろう?」

つくずく習性というのは不思議だ。
いつの間にこういう思考回路を身につけてしまったんだろう。

オレオレ詐欺にかかる人と似て、振込み行為が弁当に化けているだけのような。

ある人は「お困りごとがお金」
引き金が「身内のお困りごと」
それが振り込みで解消されるなら「振込んであげよう」と思ってしまうわけでしょう。

私の場合は「かわいそうに、お腹すかせているんだ」に引っかかる。
「気の毒に」
それがトリガー。

そして弁当屋の前を通ると「お腹をすかしている人が気の毒」「買わなくては」「人に持っていってあげなくては」と連鎖してしまう。

うちの母親もそっくり。

代々、そんな考え方、思考回路を持つようだ。

そういえば先日も母の里の人からどっさり、地元のものが送られて来たそうだ。

浜が目の前。
後ろは山。

山海の珍味が採れすぎるのだろうか?

腐らせるより食べさせたい。
そういう習性が身についた人々が多いのか。

そうそう、さっきの「かつや」続きだ。かつやの隣にジュースショップがある。
その前を通るとジュースを飲まずにいられない。
野菜不足→野菜ジュースを飲むと健康度が増す→飲めば長生きできるかも・・・
のような発想から逃れられない。

で、その場所で「ジュースを飲む皆さんだけにこの価格でこのパンを」と玉子ロールが100円で売られている。
100円は安い!→得したい→うまそうだ→玉子は健康によさそうだ
と考えて買わずに居られない。なんか得したいみたいなんですなあ。

さて、翌日。

バックの中に何かある。
くちゃくちゃになった玉子ロールを入れたまま、忘れているんだ!
腐っているかもしれない→でも、せっかく100円ラッキー価格で買ったのにもったいない→捨てるのはもったいない→でも腐っているかも?

私が何をしたかというと?

冷凍した!(恐ろしいねえ! 笑)
冷凍して腐っているかも知れない状態を棚上げしたい!
で?
いつまで冷凍しておくの?
問題解決のために冷凍状態の玉子ロールを前にしばし考える。
経営問題を考えるceoみたいに。

さて、清濁合わせのむceoは玉子ロールを散々匂いをかぎならが食べてしまいました!
案の定? 胸焼け、胃焼けがします。

思考回路。徹底してクリーニングしないと時々(いや常々)、変なことをしてしまいますわ。
ホント、どうしてそう思っているのか、潜在意識を解明して脱出したい。

by yoshi-aki2006 | 2009-10-04 17:45 | シンキング | Comments(0)  

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