忘れえぬ人々 

人をじっと見守る。
そういうことが出来るようになるにはそれ相応の心の深みが必要だ。

私にはまだそんな力は備わっていないが、時に一期一会の出会いで、この世の中で見守ってくださっている方がいることを知って、人のありがたさに気ずかせてもらえることがある。

ある場所に行ったときのこと。

初老の物静かな男性と言葉を交わす機会があった。
いつもは主催者さまに招かれて講演し、とんぼ帰りという私が仕事の翌日、自費で調査取材のために現地入りしたときのことだ。

「おや、木村さん」と男性。
その方は私がラジオのキャスターをしていた10数年ほどの間、ずっと聞いてくださっていたようだ。
そして、「仕事ばかりして人生の楽しみを知らないまま、過ぎてしまったら可哀想だな」と心配してくださっていたという。
「でも、よかったね。家族を持てて」とちゃんと私の生活を知っていて下さり、祝福して、ご自身の投資話も聞かせてくださった。その内容はきっとあまり人には話されないことなのではないかと思う。

5分だったろうか、10分だったろうか、立ち話をしたのち、その方は腹の底からの深い声で「お元気で!」と挨拶されて静かに去っていかれた。

たぶん、その一瞬を一期一会と見極められてのことだと思う。

すごい人だったなーと今でも思う。
たった5分が10分の立ち話でも私には一生忘れられない時間をもらった気がする。

顔を合わさなくても、自分のことを見守ってくださり、私も知らない方と魂の会話しているんだ・・・。そういう人がこの世にはいるんだ、いや、あの世にもいるんだと信じさせてもらえた一瞬だった。

こんな体験が人生捨てたモンじゃないと、信じられるものにしてくれる。


私もそういう人になりたいと思う。かの人、70歳代半ば、いやもう少し上かな。
目標にしたい。

ラジオ放送もブログも同じだ。
サムシンググレイト。
この世の中の
人間の
動物の
植物の
ありとあらゆるものの光と力。
自分も人を見守り、そして見守られていく。それを信じて生きて生きたいなー。

by yoshi-aki2006 | 2009-12-04 11:41 | 感謝 | Comments(0)  

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