さあ、何を飲みますか

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たまには気のおけない女友達とちょっと一献。寒いので赤ワインを人肌で。

今日の肴は「母親について」
互いの母親の話をして驚きあった。
彼女のお母さんは超美人だそうだ。そしてそんなママにパパはメロメロ。パパはいつも「ママが一番」と娘の前でも言ってはばからないという。いいなー、そのお父さん!
パパと彼女が仲良くしているとママはうれしそうにしているという。
いいなー、そのママも!

そこに来たらうちのママは・・・。
最近のエピソードを話す。

母親が「これあげるわ」と差し出したのは20年前に買って一度着ただけというカットソー。
「好きじゃない」ので私にくれるという。
母は「1回しか着ていない」と盛んに強調するがわきの下に黄色い汗染みがついていた。
それでなくても気持ち悪いドロッとしたカットソーなのに・・・。
しかも母親は象のように大きい。私が着ると体が2つは入りそうだ。
どうしたらこんな色でこんな柄の商品を作ることが出来て、どうしたらこんな色柄素材のカットソーを選んで買えるんだろうかというくらい途方もない代物だ。
それをワタシにくれるという。
ワタシは強い衝撃を受けた。
品のすごさと自分がいらんもんを人が喜んでもらってくれるものだといううちのママの感性にも!

また、しばらくすると「これやるわ」と今度はかばんを持ってきた。
本人が使い倒したかばんで中のタグを見るとメイドイン ××。「割と高かってんで」と自慢げにいう。
ありえない。
かばん口にどっかのみやげ物か、押し花を透明なプラスチックで固めたキーホルダーがつけてある。

あのドロンとしたあやふや色のカットソーを象の皮のように着て、このかばんを持って歩けというのか・・・?

さらに「これあげる」と持ってきたものは「どれだけ使い倒したん?」というようなルイビトン、退色したシルバーフォックスのショール。何年しまっておいたのか淵の金飾りが剥げた大皿だった。

「ぼけちゃった?」 

礼をいいつつ、この人の母(おばあちゃん)もそういうお母さんだったのかなーと想像する。
ひとしきり呉れごとが終わると、「これ、いいなあ」と私のイタリア製のジャケットを着込んでからねだり目線をしている。苦労のない人だなーとまたひとしきり驚く。
「あ、これもいいなあ!」と人からもらった記念品に見入っている。子供っぽいといえばいえるが自分のママとなると困る~。
「そりゃ、困るわなー」と友。
ワインをススメながら、友と語らった結論は

「真似しないようにしよう」ということ。

以前は困った人と遭遇すると「困ったなー」と思っていたが、ある人から「困った人は観音菩薩だよ」と教わった。自分が「こういう風にはなるまい」というような人と出会ったときは、その人はそのことを貴方に教えに現れた観音菩薩なんだよ、と。
観音菩薩だと思えば感謝の気持ちがわいてくると。
難しいけどねー。
やってみるか。
心の持ち方一つだもんね、とうなずいた2人の口は渋色に染まっていて、気持ちわるい~。
ま、お互いにここまで口を染め飲みたくない、観音菩薩~と拝みあったのであった。

by yoshi-aki2006 | 2009-12-07 22:16 | 感謝 | Comments(0)  

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