売り上げ倍増の周辺

大学院の同窓会があり集まった。
東日本関東大震災への支援についての情報交換も議題の一つ。
その席での近況報告で、さらに大学に行こうとしている人が少なくないことに驚かされる。
私も卒業後、ブラッシュアップを心がけているが、
お互いになかなか学生生活と縁が切れないことに
互いを指差し、呆れたりして久しぶりに重たい空気を忘れて和んだ。

同窓の一人が卒業後の成果として、経営している会社の売り上げを倍に伸ばしたという話を興味深く聞く。

その話を今日のだんご屋での買い物で思い出した。
だんごひとつ買うのにものすごく待たされる。
だんごはふと、「だんごでもたべようか」という「~でも消費」で成り立っている雰囲気商品の側面を持つ。
別に食べなくてもすごせるが、「ま、だんごでも」というアイテムである。
別にあんぱんでもケーキでもいいのだ。でも、ま、Oだんご本舗の店舗の前を通りかかったから、ま、というのりの食べ物である。
ちょっと春らしい午後。
だんこでも食べてお茶でもしばいて。

せっかく消費者が春に釣られて店前にやってきたというのに、待たされる待たされる。
客は少ししかいないのに。
すっと売ってもらえない。
理由は売り場の販売員さんがいちいち包装と支払いで時間をとられているからだ。

で、同窓生の話に戻る。
彼は新製品を出したわけでも技術革新をしたわけでもなかった。
どうやって売り上げを伸ばしたか。

デリバリー現場で生じるクレームにすべて改善を施した。
それで売り上げ倍増となったのだそうだ。

人が店に行かなくなる理由は何か?
最終的には技術でも商品でもない。ある程度の技術、商品があるのに伸びないというのは見えないクレーム、つかんだクレームにいかに対処するかだ。技術やブランド商品があるとつい慢心してそれを忘れる。

私も行かなくなった店、買わなくなった商品を思い出すと、だんご屋のように、なんか「なんだかなー」という印象を持ったからだ。

翻って自分の仕事まわり。

能力のない人が現場にいることのはた迷惑。

だから自分の能力を磨くほかない。

投資家も「業」としてみた場合、投資能力がないと自覚すれば、「現場」である「相場」には踏み込まない見識が必要だ。
でなければお客さんで終わってしまう。

私もブラッシュアップとして学んでいるクラスで「お客さん」で終わらないよう、勉強しようと甘くないだんごをかみしめ、午後の茶一服。

by yoshi-aki2006 | 2011-03-29 16:20 | ビジネス | Comments(2)  

Commented by hikosaka at 2011-03-29 21:01 x
相場は身の丈に合った投資でありたい。
年齢と共に投資スタイルを考える。
連想ゲームを駆使し情報を活用したい。
ピンチはチャンス、チャンスはピンチ?
を心がけ自分の責任で投資し豊かな人間性(生活)を心掛けたい。
Commented by yoshi-aki2006 at 2011-03-30 00:47
こんばんは!

お変わりないですか?
東電はすざまじぃ展開になっていますね。
関心をもって眺めています。

企業の社会的責任とは何かを考えさせられますねえ。
東電は是非ピンチはチャンスと生まれ変わってほしいです。

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