経済評論家、一級FP技能士、チャート分析家の木村佳子さんが素敵な明日を迎えるためにお届けする ライフ&マネー メッセージ   ホームページはhttp://homepage2.nifty.com/fp-money/

by yoshi-aki2006

父の遺産は盆栽だった!

数日前、義理の父が92歳で大往生!
熱中症のようで、暑い午後に「う」と一言で旅立ちました。
義理の母親は「妻孝行と思いたい。今までの道楽三昧は許す!」と長年の戦友の死を悼んでいました。
さて、おやじ様はかなりの資産をお持ちと伺っていましたが、ふたを開けてみると一世紀近い人生を存えられた割にはそれはまことにささやかな額。

家族一同、「おやじ様はいったい何にお金をつぎ込まれてきたのか????」と額を突き合わせて考える日々。

その答えが一つ・・・。

水遣りも大変だとご近隣、お寺様、縁戚のそのまた縁戚に声をかけ、好きなものをお持ち帰りいただいた植木類。

お寺様は目利きである故、ぐるりと庭を見回すや一角に鎮座するぼーんと大きな松と梅、桜の盆栽にきらーんと目を光らせてその3つをお持ちに帰りになりましたが、その際、
「ずいぶんと盆栽にお金をかけられておられましたですなあ、この特別な土などはよほどの凝りようでいらっしゃいます」というような通というかプロの方にしかわからない分析をされて感心しきりであられました。

その際のあまりのご機嫌麗しさに

はて? いったい、どれくらいのお金をつぎ込んでいたのやら、また、お持ち帰りいただくそれらの盆栽はどれくらいの価値があるものか? と私たちは首をひねるばかり。

まったくの不調法故、おやじ様が丹精された盆栽類が総額でいかほどの価値があるかは残された私たちには知るすべもないのですが、

おそらく、東京電力株価のようにいくらが妥当価格なのか全くわかりようもなく、それだけは確かで、この義理の母の一言で残されたものは「それ以上考えるのはやめよう」と、ひとまず、ほっと一息、ついたのであります。

「家がかたずいてよかったわ。これで水遣りの世話から解放され、地震のたびに庭に出て心配することも鉢にけつまずいて転ぶ心配もない。安心して旅行にも行けるしね」

まったくその通り。

草葉の陰でおやじ様はばかども、それらは一鉢何十万円、何百万円もするものを、とあきれておられるかもしれません。

知らなきことは心静かなり。
渋茶のうまい午後のひと時なのでありました。
by yoshi-aki2006 | 2011-07-29 01:21 | マネー | Comments(0)