平成中村座~2012年4月26日 千秋楽

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画像はぴあの公式サイトにたっぷり
上演中は個人撮影は禁止のため、ぴあ、の代表撮影の映像をご覧くださいね。たっぷりと平成中村座の法界坊の世界が紹介されていますよぉ。

さあ、今日の平成中村座。いよいよ千秋楽です!
そして、この日、私が拝見したのは昼の部「法界坊」
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前にこの出し物「法界坊」を拝見したのは2008年11月だったんでした。

中村勘三郎さんのご病気前と今回のご病気後の両方でこの出し物を拝見したことになります。

前回は生きる喜び全開のアポロンのような勘三郎さんでした。

今回はいつか自分も死ぬ、しかし、その日まで、自分は道なき道を分けて歩いていく覚悟、なすべきことをなすのだ、というモーゼのような印象を受けました。

舞台に立てるまでの間にご覧になったであろう、体が資本の役者にも関わらず一家の長としても重責ある中、
病んでしまったことの深い哀しみ。

勘三郎さんの今日のお姿から、その河を渡ってこられた人が放つ、凄みとはまた別の、モノの憐れというかお慈悲のような、仏像のような気品というか、アクションをされていても静かな永久の流れをじっとご覧になっているというか、そういうわびさび、死生観、無常のようなものを感じました。

初めて見た時はただ、ただ、仕掛けに驚いて感動しましたが、前回の紅葉に換えて、今回は背景にスカイツリーを入れて見せてくださるラストのシーンも無常感にじむ勘三郎さんの風情と合わせて拝見すると、違った趣を感じました。

出口には勘三郎さんと勘九郎さんの奥方がいらっしゃいました。勘三郎さんの奥方の目がこの4年間、お二人で越えられたのであろう深い河を物語っているように感じられました。

人は何度も何度もこうした河を越えていかなくてはならないものなのかと思うと同時に、生きるってそういうことなのだとも思いました。

ちなみに昼と夜両方見て、はじめて役者さんの持っている世界がちょっとわかる気がします。
法界坊だけで見ると橋之助さんはあくまでも器量よしの「いい男」ですが、
夜の部の小笠原騒動を観ると凄惨さが体の奥から絞り出され、芸ににじみ出て、すごい役者さんだとわかります。

中村勘三郎さんの息子の中村勘九郎さんも法界坊ではもうもう立派な役者さんでいうことなしですが、夜の部の悪者役ではサラブレッドの長男である彼がこれから歩こうとしている広い荒野の広がりを感じます。

そういう時間世界を役者さんから感じさせていただけることが観劇のもうひとつのだいご味だと思います。

先日はすぐ売り切れてしまったお弁当でしたが、今日はちゃんと早めに買って庭で頂きました。

京樽さんの薫風というお弁当でしたが、浅草に愛されている平成中村屋に気合を入れて納品されたモノらしくカモまで入っていて、味わい深く、こんなおいしい弁当も久しぶりだなと感じました。いや、おいしかった~。
行ってよかったです!

4月公演は花道すぐそばの舞台に近い席、出入り口に近い正面席に座りましたが、いろいろな席に座りたいと思います。
また、5月も行かねば。そのためにはせっせとおこずかいを貯めないと~!

生活の中の小さな夢から広げて、毎日を盛り上げていきたいと思います。

by yoshi-aki2006 | 2012-04-26 23:06 | 感謝 | Comments(0)  

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