今週の気になるニュース

ギリシャがユーロにとどまるか、それとも離脱するかに重要な今回のギリシャ選挙。
今のところ、大接戦になっている報道です。
その後、緊縮派が勝利宣言しました。

でも、どっちに転んでも難しいですね。

というのも、もしも、離脱する=緊縮反対派勝利なら、これまで緊縮を条件に支援していたユーロ使用国との約束を破ることになり、財政緊縮はしないはユーロ離脱もしたくないわでは虫がよすぎるとして、総スカンを食い、離脱せざるを得なくなります。

するとドラクマというもともとの通貨に戻るわけですが、そんな財政状況の悪い国の通貨など誰も欲しがらないわけで、通貨は暴落。安い通貨で高い資源を買わなくてはならなくなり、ハイパーインフレに見舞われ、国民生活は疲弊します。

年金カットや公務員給料カットとどっちがいいか?

ドラクマ安で観光客がやってきて、経済が持ち直す可能性もなくはないと思いますが、ユーロが使える国でいたほうが物価は落ち着くのではないでしょうか。

今日の選挙結果でなんとか、緊縮を進めてユーロ安定に向けた動きとなればいいのですが、これでまた、ごたごたしたら大人げない国と思われるでしょう。

さて、この騒ぎ、茶番としか思えないのですが、用心しなければならないのはこうしたニュースに隠れていろいろなことが陰で進行することです。

消費税の問題や、アメリカではどうもオバマ大統領では景気は回復しなさそうなので、やっぱり続投させるのは止めておこうか、というような動きもあるかもしれません。

共和党候補はほぼロムニー氏で固まりつつあり、ロムニー氏が政権を取るようなことがあれば、円安傾向は出てくる期待は持てるものの、資源が高いまま、円安であれば、日本経済は2008年コースをたどる可能性もあります。

なのでギリシャの茶番劇にあまり耳目を引きつけられないほうがいいと思います。
何かが水面下で進行しているほうにアンテナを向けましょう。

その何かの一つ、ギリシャだオウムだの陰で消費税の引き上げ問題がいよいよ大詰めですが、現在、年金受給されている人たちからは「もらい過ぎだよ」という声も聞きます。
その豊かな世代に年金を提供し続けるために若い世代が消費税で協力するはコンセンサスが得られにくいでしょう。

豊かな世代はバブル期退職組で退職金もたっぷりもらい、資産形成も若い世代よりずっとチャンスが多かったのです。
この世代の人たちから年金返上をしてもらえるかどうか聞いて、返上した人には病院債を与えるというアイデアはどうでしょう?
返上年金分、病院債を発行し、彼らが病院に入院する時にはその債券分は治療費用に充てられるようにすればどうなんだろうと思います。

若い世代は自分たちがもらえるかどうかわからない年金のために消費税で協力せよと言われても納得感はないだろうと思うんですよね。

バブル崩壊後に生まれてきて複合不況、就職氷河期、年収低下傾向の中で苦労している若い世代の乏しい生活費から、豊かな世代に注ぎ込むような逆進性の高い税制は是非、一考したいものです。

できればどさくさにまぎれさせずに民主・自民両党とも若い世代も巻き込んでよく討論し、コンセンサスを図って欲しいと思います。10000円で1500円も税金払うなんて、消費が不活発になる状況ともろ刃の剣ですもんね。

世界恐慌崖っぷちともいえる今、導入してしまう効果が果たしてあるのかどうか。

消費税導入の前に92兆円もの歳出となってしまった根本を見つめ直す時ではないでしょうか?

そうそう、こうしたドン詰まり
きわどい時に最後の「目くらまし華吹雪」として株式市場がお花畑になることも往々にしてあります。ぼつぼつその道も歩くことになりそうではありますね。

花が咲いたら投資家には花道からいつ退場すべきか、株式市場のツアコンとして忙しくなり、こっちも消費税云々ではなくなるのでしょうけど。

by yoshi-aki2006 | 2012-06-18 07:42 | Comments(0)  

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