ありがとう! 18世中村勘三郎さん! 浅草・平成中村座跡地で神輿でお見送り

今年一番の冷え込みの朝、みんなが何を待っているかというと・・・。
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そうです。スカイツリーの見える浅草・平成中村座の跡地にやってきたのは中村勘九郎さんと七之助さんに抱かれた18世中村勘三郎さんのご遺骨とご位牌でした(画面右にお二人の頭だけがちらっと)。
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どんな状況だったかよくわかるプロが撮影された映像にもリンクしておきますね。
お神輿の前のご位牌とご遺骨、お二人の息子さん
寒い中、記帳台なども設けてくださった浅草有志の皆様、ありがとうございました!

私もこの場所に何度か舞台を拝見しに通ったので、この日はなんとしても行かねばと思い、朝早く起き、仕事の合間を縫って伺いました。

勘三郎さんフアンの人の思いは同じだと思います。
みんなが胸に秘めたものは、
「何で!」
という悔しい、無念な気持ちと
「ありがとう!」
の2つ。

「何でこんなに早く逝ってしまうの!」
「何で何で?これからって時に!」
「手術しないでいればこんなに早く逝くことはなかったろうに!」

それぞれが悔しく、惜しく、辛い気持ちの中で、
でも、あえて口にしないのは、
一番そう思っているのはご本人だと知っているからでしょう。
もっともっと生きたかったろう!
どんなに舞台に立ちたかったろう?
本人が一番一番辛いんだ。
だから、いうまい。
そんな気持ちが人の気持ちの中にあったように思います。

ここはぐっとこらえて、「勘三郎さん、たくさんのいい舞台をありがとう!」と感謝して、手を合わせて送ろうよ。
みんな涙しながら、堪え、三本締めで神輿が終わると、掛け声と拍手の中、ご遺骨とご位牌は再び、息子さんに抱かれ、車に。
沿道ではみんなが手を合わせ別れを惜しみました。

これからご遺骨は完成まじかの新歌舞伎座を回って、築地本願寺にてお葬式です。私は本願寺には行けませんでしたが、たくさんの関係者、フアンの方がご焼香に参列されたそうです。

さて、今年、「おかれた場所で咲きなさい」という本がベストセラーになりましたが、私にはそのタイトルが「与えられた状況の中で一生懸命生きなさい」と聞こえてなりません。

中村勘三郎さんはまさにその言葉どおり、与えられた状況の中で力の限り、生き抜いた方だと思います。
人間国宝の父を持ち、継承者の長男として歌舞伎役者以外の選択肢はない逃れようのない状況で、極めて行こうと努力し続けた人であったと思います。置かれた状況=歌舞伎から逃げずに真正面からまじめにとっくんでいった。

そのことがどれほど尊いことなのか、しみじみと噛みしめています。

私もおかれた状況の中で一生懸命生きたいと思います。
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中村勘三郎さん、幸せな夢、いい夢、教えをたくさんありがとう!

この世からあの世に行くとなかなかこっちに戻ってこれないらしいから、いっそ、こっちから向こうに舞台を観に行こうか? そう思わせられるいい役者さんでした。

by yoshi-aki2006 | 2012-12-27 23:54 | 感謝 | Comments(0)  

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