マナー格差、知の格差のスプレッド

都会の混雑した駅周辺。老いも若きもノロノロ歩いている。
不思議だなあ、前の人、具合でも悪いんだろうか?と覗き込むとタブレットの画面に見入っていたり、メールを打っていたりする。

そのうえ、大きなカートを引いていたりするから危ない危ない。
カートで人の足をひっかける。人の足を引く。
若いのにひょろっとしているから階段でカートを落とす。

こんな場所におじいちゃんやおばあちゃん、赤ちゃん抱っこしている人や病気の人は歩かせられないなあとつくづく思う。

みんなタブレットの中の自分世界と通信するのに懸命だ。
目の前の人間とのコミュニケーションなんて関心がないみたいだ。
タブレットの世界ではニコマーク。
現実世界では奴隷のようにうつむき、イヤホンで外のリアルな音を遮断し、夢遊病者のようにふーっと、水の中を歩くように移動している。

電車の中でお年寄りが立っていても、全く気がつかないでタブレットに集中している人が多いのはもはや日常の一コマになってしまった感がする。

ある日はいつも車で移動しているのか若いお母さんが靴を脱がすこともなく子供2人、紙袋で座席3席を確保し、タブレットでフェイスブックの画面に見入っていた。子供たちは身近な母親からしつけられることがないまま、大人になっていくんだ。

彼らがグッドマナーをいつ、どういう形で学ぶのかを考えた。赤の他人の私から満員電車の中で学ぶより、きっといい機会があるかもしれない。そう考えて、注意するのをやめた。

彼らが下りた後、ようやく腰を下ろした高齢の女性二人。「しょうがないわねえ」というような苦笑いをしていた。
彼女たちの孫世代?下車していった若いママ。若いママもきっと誰からもきちんとしたマナーを学ぶ機会がなかったんだろう。

みんな稼ぐことで精いっぱいだったんだろうか? 若いママはたぶん1980年代生まれ。
あの時代、日本人は経済力、消費力を追求していた。

道を歩くとやはり同じような若いママが前に赤ちゃんを抱っこ袋にガンガンに歩いていた。
赤ちゃんのアタマは上下に激しくゆすぶられていた。
赤ちゃんの時、頭に過度な振動を与えると脳みそにダメージを与える。
彼女は誰からもそれを教えられないのだろうか?

自分の発する音量メモリは常にマックス。

電車やカフェで大きな声で喋り捲る人と出くわすことも少なくない。
イヤホンで大音響で音楽を聴いたりしていることと関係しているのだろうか。

マナー格差、知の格差。

それに問題意識が持たれないまま、経済再生ばかりが言われる今。

経済再生の前にちゃんとしたマナーや知性の欠如のほうが国の成立に欠かせないように思うのだけれど。

スマホを持った猿。
消費する猿。

本当の猿に叱られそうだけど、経済だけ強ければ勝てると思う猿の国になっていく先に何があるのだろう。
チャート分析ではスフレッドが開くとトレンド転換する事が多いのだけれど。
低位フラットからようやく這い上がってきた猿に学ぶ機会が近い将来、また与えられるのかもしれない。

by yoshi-aki2006 | 2013-03-26 08:17 | シンキング | Comments(0)  

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