祈りの島~五島に行ってきました

地図を広げると「ここに行ってみたい!」と無性にひかれる地名を見つけたりしませんか?

私にとって五島列島はそんな地名の一つでした。

ある時、イベントで何の気なしに「五島に行ってみたいんです」とお話すると「私、五島の観光大使をしています」と株式会社の社長さんが島への行き方などを詳しく教えてくださいました。

出張で九州に出かけた時にご縁があれば行きたいなあ・・・と考えていたところ、さまざまな偶然が重なり、とんとん拍子に行けることになりました。

しかも当日は曇り続きの中、その日に限って晴れ。ありがたいことです!
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島に降り立ち、何より良かったことは自然の音だけしかない場所で感じる本当の安らぎでした。
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波の音。
風。
海。
日の光。
この島全体が「祈り」でできているような、神聖な場所のように感じられました。
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しばらく車に揺られたどりついたのは五島の教会のひとつである堂崎教会でした。詳細
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布教を禁止した秀吉の命令によって捕縛され、殉教した五島出身の草庵さんという19歳の青年のブロンズ像が教会のすぐそばに建造されています。案内してくださった運転手さんから教えていただいたのですが、
「磔にされ、亡くなった時、さぞかし痛かったろうと思うわけですが、草庵は笑いながら亡くなったそうです。これで神様の近くに行けると」
と。
それでも、19歳で命を奪われるだなんて、どんなに無念だったろう、と思いました。

本当に笑いながら?

どのような心境だったのでしょうか?

きらめく海から優しく吹いてくる風に身を洗われながら、当時のことを想いました。

東京に帰り、寝床で目覚めると、昨夜からつけっぱなしで寝てしまったラジオから17世紀に活躍したイタリアの音楽家モンテベルティのミサ曲が流れていました。
荘厳なミサ曲の調べに目を閉じながら耳を傾けます。
終わるとアナウンサーが「聖母の被昇天」と曲名を紹介しました。
聖母の被昇天?
昨日、五島の教会を訪ね、信仰も歴史もたいして詳しくない凡婦の私になんという偶然・・・、と不思議な気持ちでうつらうつらしていると、はっと思い当ることがありました。

マリア・カラスの歌ではないけれど、
「神様に祈りも花も捧げてきたのに、神様は何故私にこのような試練を与えるの?」と天を仰ぎたくなるような無念な亡くなり方をした知人がいました。

何の力にもなれなかった自分のふがいなさを嘆き、折に触れ、気にしていたのでした。

若くして亡くなって、辛かったろう。
さぞかし無念だったろう。

ずっと気になっていたのでした。その人はカソリックの信者さんでした。

そうか、そう気にしている私に五島で訪ねた堂崎教会で地元の運転手さんの口を借り、殉教者の物語を通して、
「私は笑って神のもとに行ったんですよ」
と伝えてくれたような、不思議な気持ちになったのでした。

それでも、無宗教も同然な私には「神のもとに行くことの喜び」に懐疑的な想いがありました。すると、これも実に不思議な偶然なのですが、モンテベルティのミサ曲の番組が終わった後に「聖書の言葉を気仙沼言葉で解釈する」取り組みをなさった気仙沼の山浦医師のことをラジオのパーソナリティの高橋源一郎さんが紹介されました。

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ギリシャ語の原典にあたると、キリストの言葉はこうだった、ということを気仙沼の方言で書いた本だそうです。その一部分を高橋源一郎さんが紹介されたのですが、実に分かりやすい哲学で、「なるほど」という気持ちになったのでした。

本当に本当に不思議な力に導かれて、偶然が重なって出会ったメッセージの数々だったと思います。

心に想いがあれば、ずっと想い続けていれば答えに近いものと出会えることがあり、歴史や地図で気になる場所、名前、地名があれば何かあるのだと思います。

想い続け、気になる場所は訪ねてみるといいですね。きっと何か、深く心を打つメッセージと出会えるはずです。

こうした体験を幾度となくして、つくずく思うのは人間は大自然の中の小さな点にすぎないということです。空のようにきっと何か大きなサムシンググレイトな存在があるに違いありません。


また、心に響く旅に出たいものだと思います。

by yoshi-aki2006 | 2013-03-31 22:38 | 感謝 | Comments(2)  

Commented at 2013-04-01 04:12 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2013-04-02 05:24 x
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