未来の日本を決めるのは一人一人の日本人~迷走する米中欧、チャンスは今だ!

大統領の飛行機代すら出せなくなっている金欠アメリカ。
まさかなことが起ってしまっているアメリカ。
その信用は大失墜ですね。

TPPを推進してきたのはアメリカなのに、よりにもよって議長を務める予定のアメリカ大統領が予算がないために欠席とは前代未聞。

ロシアや中国首脳はどう想っているでしょう? 興味津々です。

北朝鮮やシリア、イランなどアメリカとあまり仲良くない国々がこの事態にミサイルを撃ち込むわけでもなく、ひたすら静観しているのは紳士的ですね。

日本にも「敵に塩を送る」ということが戦国時代のさなかにもあったことですから、困窮しているアメリカに仕掛けるのは人道的見地から控えるということなのでしょうか。

さて、こうした事態がもたらすのは思いがけないドル安円高です。
円高になれば、敵ならぬ同盟国の日本は米国債を通じて「塩を送る」ことがより可能になります。ひょっとして、「それしかない」、と確信的に行われている茶番劇? まさかとは思いますが・・・・。

金もない中、シリアがどうあれ、世界の警察を標榜して軍事行動などはまず無理な話なのですし、
ユーロもメルケル氏再選が果たされたので、後4年は少なくともクライシス・シナリオを描きにくいと思います。

するとアメリカが取り得るのは同盟国の日本に米国債をさばき、資金調達する道です。
だからドル安円高になりやすい。

詳しくは講演等でお話ししたいと思います。

こうした状況が示しているのは大国と言えどアメリカは財政問題が法律の上限を超えると身動きが取れなくなり、公的機関は思ったように動かせなくなる国だということです。

アメリカが格上でアメリカが守ってくれ、アメリカと一緒に行動していると大丈夫なのだというのは幻想ですね。

大統領の飛行機代さえないのに、同盟国の日本に何ぞ事あったところで助けてはくれないでしょうね。日本にどこかの国からミサイルを撃ち込まれたって、アメリカは動いてくれないと思います。
何しろ財政が厳しいのですから。

集団的自衛権問題や憲法改正などが話題に上りますが、アメリカが盤石で常に日本を守ってくれるという想いこみの上で議論している気がします。もっと真剣に考えたい事柄ですね。

さて、アメリカだけでなく、中国も欧州も財政が厳しいことは変わりありません。
最近、あまり報道されなくなりましたが中国の理財商品の問題がありますし、
欧州も低空飛行には違いありません。

そんな外部環境ですが、考えようによってはこの事態、日本にとって格好のチャンスかもしれません。
大国が国内憂慮に悩まされている今、大国に従順に巻かていくのではなく、スイスのような独立性を持った国になれるチャンスを手にしているのではないでしょうか。

未来の日本を決めるのは一人一人の日本人です。

アメリカの財政の崖問題が、私たちが戦後見てきた「大国アメリカに守られている」との大きな錯覚からの覚醒を促してくれているような気がします。

平和維持のために自国の文脈でしっかり国を創っていくチャンス。大切にしたいですね。

by yoshi-aki2006 | 2013-10-06 23:46 | 生きる力 | Comments(0)  

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