泣かないで、小渕優子さん! あなたの背中を見る人に鬼ばかりはいない

小渕優子さんが辞任して一夜明けました。
辞任会見の模様はラジオでの音声と静止画像でしか拝見していないけれど、気丈に発言しておられるご様子やこみあげてくるものがあっただろうと思えるご様子などは音声を通して想像できました。

ネットで会見時のお写真も拝見しました。
げっそり痩せておられて心労の深さが伝わってきました。

よく通る声でテキパキと発言される若手のりりしい女性政治家
として期待が大きかっただけに今回の顛末は誠に残念です。

どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。私なりに考えてみました。

小渕恵三さんという内閣総理大臣も務められた政治家の娘に生まれたものの、ご本人はTBSに入社され、そこで知り合った方とご結婚もされ、二児の母でもいらっしゃいます。

父である小渕恵三さんが脳梗塞で急死された2000年当時、小渕優子さんはまだ社会人生活5年余りの27歳でした。
それがお父様の急逝で、急きょ後継者に担がれ選挙で当選。

以来13年余、政治家の道を歩いてこられたわけですが、小渕優子さんは本当に本心から政治家を志して今日まで来られたのでしょうか? 

お父様の急死で、「後継者はあなたしかいない」という周囲の期待を一身に担って、妻でありたい、二児の母親として良き家庭人でありたい、という本心に蓋をしたまま無理してずっと走ってこられたのではないか?

そのことが政治資金の管理が人任せになった遠因ではないかと思います。
ご本人が「知らなかったでは済まされない」
とおっしゃり、それを「他人事のように聞こえるが」と批判されたのも、無理やり政治家の路線を歩んでしまった表の小渕優子さんと本心は違っていた、ということを感じさせるやり取りです。

もし、本当に政治家として野心があるなら、役職に着く可能性が生じてきた時に自ら乗り出して政治資金に整合性を持たせる目配りもしたろうと思いますが、小渕優子さんはしていなかった。

それはとりもなおさず、ご自身は良き家庭人、妻として女性として充実した人生を送りたいにもかかわらず、後継者としてがんじがらめになり、きめられた路線を走らざるを得ないという状況から、人任せになってしまったのではないか。

今回の会見で小渕優子さんがぐっと感極まった部分が「一人の政治家として一から出直したい」という発言の時でした。

ご自身もこれまでの人生の進め方、進み方における自己矛盾に気が付いており、こういう形でしか自身の本心と向き合えなかったこと、自ら、こういう形でしか本心への回帰ができなかったこと、ご自身のしがらみとこれからの道筋について今ここがまさに分岐点なのだということ、それを自分だけが知っているという孤独、そういう思いがせりあがってきて、感極まられたのだと思います。

誰もそれに気づいてくれない孤独な状況なんでしょうね。
お父さんが存命であれば、小渕優子さんは政治家の道に進まなかったかもしれない。
良き家庭人として女として母として別の幸せがあったのかもしれない。

でも、お父さんを亡くし、
自分が背負わなくてはならないものがたくさんあって、
本心を横に置き、今日まで頑張ってこられたのでしょう。

わかっていますよ、小渕優子さん。あなたの哀しみ、辛い状況。メディアを通して、涙ぐまれたことの意味はちゃんと伝わっていますよ。
子供と夫と普通に過ごす道もあったのに、しがらみに足を踏み入れ今日までこらえてこられたこともみな。

女性の時代と担がれて、無理無理、目玉として引っ張り出され、原発稼働の判断を担うポジションにあざとくも据えられた。
そして、一番弱くほころびやすい部分を突こうという野党の政治手法で手ひどくつつかれた。全部来年四月の統一地方選挙の下準備のため。己の飯だねのための戦法です。

あなたの涙の中には「その矢面に立たされた」ことへの慟哭もあったはずです。選んだ側と突いてきた側のあざとさにご自身が犠牲にした子供のこと、ご自身のこれまでの人生、積み上げてきたものを資源にされた、そのとてつもない犠牲の大きさに情けない思いが込み上げてきたのだとお察しいたします。

でも、今回のことを千載一遇のチャンスとして今、政治家を辞めて普通の家庭人となったっていいじゃありませんか。心ここにあらずな空疎なお人形のような政治家として出世階段を上り詰めるより、ずっとずっといいと思います。

でも、本心から「一から政治家としてやり直したい」と思うなら、今度は政治家の娘としての立場ではなく、是非とも一人の女性として政治家として立ってくださいな。そして国民のことをそっちのけで国会審議に応じないような政治家を一掃してください。

あなたの背中を見ている人に鬼ばかりはいないと思います。

どちらの道を選ぼうとも、それがご自身の本心からの一念発起なら、女性はあなたの勇気ある決断をきっときっと心から応援すると思います。

女はそれくらい懐が深い生き物です。

残念ながら男はどうもそのあたりがよくわかっていない場合が多いみたいなんですが。

by yoshi-aki2006 | 2014-10-21 23:57 | 生きる力 | Comments(3)  

Commented by みかん at 2015-09-29 15:32 x
突然のコメント失礼いたします。
最近の記事も、いままでの記事もいくつか読ませていただきましたが、失礼ながら今回の記事は、だいぶん前に書かれたものとはいえ、特に、随分な女性優位論だなと思いました…。

例えば、男性で同じようなことをしても、同じ反応をされるんでしょうか?同じ政治家なのに男女、もしくは子どもがいるか、いないかで、対応を分けるなら男女平等の時代といいながら差別ではないでしょうか。

私は、彼女が政治家である以上、被害者の立場ではなかったと思います。プロなら嫌々とか、仕方なくやっていたので可愛そうは通じないと思います。女性だから、母親だから、家庭があるから…で過ちが許され、男性は許されないというなら、仕事において女性は勝てないと思いますし、上司になったり、出世しない方がいいんじゃないでしょうか。そんなの不平等です。私生活は私生活、公は公ではないのでしょうか。そして、小渕さんは、政治家が嫌なら、もっと早く引退されれば良かったのにと思いました。彼女の代わりは幾らでもいる、そのお仕事をやりたい方も沢山いらっしゃるでしょう。世間の多くはそう思っていたと思います。

「女性ならあなたの勇気ある決断を心から応援すると思います」…というように書いておられますが、私は一応女ですが、あのとき応援しようとは一切思いませんでした。むしろ、あざといなぁ、女の涙、武器にするのか…男性だったら泣いても許されんだろうなと思いました。あのとき、批判してた方もたくさんおられると思いますが…。あと、悪いことをしたのに、応援するのが懐が深いとは思いません。単に同性に甘いだけではないでしょうか。

今でも、他の方にもたくさんいらっしゃいますが、女は、男は…という枠組みで分けてる時点で差別だと思うのですが…。「男性は懐が深いと思うのですが、女はその辺りをよく分かっていないようですが…」→これが、女性差別ならば、逆は男性差別でしょう。男で応援していた人もいれば、女で批判してた人もいたのではないでしょうか。器の小さい男とかいうのも、女の癖にと一緒で差別だと思います。

長文失礼いたしました。失礼な文章があれば謝罪致します。

価値観の違いなのでしょうから、もう、これ以上は見たり、書き込むのはやめますね。どうしても、今回は耐えられず書いてしまいましたが…。
Commented by yoshi-aki2006 at 2015-09-29 23:32
みかんさま

コメント読ませていただきました。ご意見はご意見として拝聴いたします。

とはいえ、世の中にいろいろな見方があっていいと私は思っています。

その中には、ご自身のお考えと違うものもあるでしょう。

人の頭、人の心はそれぞれ固有のものです。自分の思う通りの、気に入る通りのことは人に書かせることはできませんし、思うとおりに人を動かすこともできません。変えられるのは自分にかかわることだけです。

ブログはいわば書き手のおうちのようなもの。
みかんさんのようにコメント訪問としてこのブログに参加されるのも「お客様」として歓迎ですが、みかんさんはご自身のブログで思うところをお書きになられるとよろしいのではないかと思います。

そして、私の感性は感性として尊重していただきたいと思います。ここは私のおうちです。

「まあ、お宅のおうちは私の思うものとは違うわ」といわれても、私としてはこれが私のおうちなんですよ、というお答しかできません。

こんなおうちですが、また遊びに来ていただけるときは歓迎いたしますよ(^^)

Commented by yoshi-aki2006 at 2015-09-30 10:53
追記

みかんさん、最近このブログに来てくださったということは最近、お名刺交換の機会があったのでしょうか。お名前から思い当たるのはみか・んさん(?)かな、と思いました(^^)。

わたしも時間がありましたらブログを訪問させていただきますね。

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