壊れた人々

人はどこか大なり小なり壊れてる。

「壊れ」を科学的に証明しようとしている学者さんもいる。NHKで報道していたが、例えばパチンコ依存症。強い刺激を受けると脳内物質ドーパミンがでる。と、同時に沈静化させようとする物質もでる。沈静化を促進する物質は快感を受け取らないと有効にならないらしい(このあたりは学者先生の仮説をここで私が間違いなく説明できているとは言い切れないので、ご興味のある方は調査されたい)。

早い話が、例えば子供が転ぶ。そのとき、びっくりしてワーンと鳴く。そこにお母さんが走ってきて痛いの痛いの飛んでけーとあやしてくれる。すると子供は落ち着く。そんなメカニズムが本来は働くべきところ、お母さんは来たものの、あやしてくれなかった、、、みたいな状態と言えるだろうか? 

さて、パチンコ依存症。沈静化物質を有効にさせようとしているのに、快感をなかなか受け取れないために、それを受け取ろうとして延々と打ってしまう、それが依存症のメカニズムなのだという。そんな話だった。

受け取りたいのに受け取れない。その飢餓感が人を壊す。例えば、愛情欠乏症。親に愛情をもらいたくて、気にいられようとあらゆることをする。そんな人は40歳、50歳でもたくさんいる。親に認められたいという思いが世間から認められたいというモチベーションに代わり、いい形で昇華できている人もいる。
しかし、程のよい人は少ない。受験生みたいに病的に人と競う人を見るとき、気の毒な人だなと思う。常に人が気になり、常に人を模倣し、人と勝った負けたと自分を比べる人がいる。出し抜くために必死で、目一杯見栄を張る。
その人の親はきっと試験官のように子供を評価する人だったんだろうな。あなたは全国平均ではこのレベル。私の子なら、もっとがんばんなきゃダメよ、とか。

連続して起こる子の親殺し。自分を産んだ人を否定し、自分の未来にも絶望して自ら命を絶つ若者。その親は世間並み以上でないことが不幸であるという価値観の人たちだったのかと思う。働かない子供は恥ずかしい。私の子として世間に見せられない。そんなふうに親からなじられていたんだろうか。

彼らの親は学者だったり、そこそこのうちの人であると聞く。
でも、生まれてきただけでお前はいとしいよ。ありのままが素敵だよ。その子らはそんなふうに親から抱きしめられたことがなかったのかもしれないな、と思う。

その親もまた、試験官のような人が一杯いる中で人の評価を気にして生きてきたのかもしれない。
子は延々と玉を打ち続けることを要求する愛情欠乏機の親やその親を作ってきた環境すべてに絶望してディフォルトをしたのだと私は思う。飢餓は人を壊すのだ。

by yoshi-aki2006 | 2006-06-01 15:28 | 人間考察 | Comments(0)  

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