経済評論家、一級FP技能士、チャート分析家の木村佳子さんが素敵な明日を迎えるためにお届けする ライフ&マネー メッセージ   ホームページはhttp://homepage2.nifty.com/fp-money/

by yoshi-aki2006

デジャブ感~中国人の爆買いと昭和の日本人 私たちの過ぎし来し方

電車に乗る度に「この車両の何%が中国人観光客かな?」と試算しています。
毎回、二割近い乗車率ではないでしょうか。

お顔はほとんど私たち大和民族と変わらないのですが、どうして中国人観光客だとわかるかは

①ほとんどの人が真新しいブランドポロシャツ、カットソーなどを着ている。銀座線などでは買ったばかりと思しき真新しいブランド衣類を身につけている。ブランド・カラーは目立つので「あ、観光客なのだな」とすぐ察しがつきます。

②話をされているときは言葉ですぐわかる。

③特に子供ずれの女性は興奮状態でテンションが高く、座席でもパワフルにしゃべりまくる。静かにされていても「買うぞー、見るぞー、食べるぞー」と殺気立っている。ちょっと御歳を召しておられる女性は目立たぬよう静かにされていますが、控えめながら私たちの様子をよく観察しておられる。

服装というのは「着こなし」という言葉の通り、買ったばかりの品は体のなじみが悪いものです。なので買ってすぐの衣類はどうしても、着手から浮き上がります。その浮き、乖離がその人の普段の生活に対する「盛り=実現していないけれど実現できる期待がある夢、理想、幻想ともいえます」です。

この「盛り」、私にはどこかで見覚えがあるのですよね。
そう。日本人の1990年前後。
あの時代の「盛り」に非常に似ています。

私たちも時代の流れによって、今の中国人観光客と同じような「買いまくる消費マシン」に知らないままに仕立て上げられていたのだなと感じます。

曲者指標GDP。国内生産で経済活性度を示し、どの国が成長率が高いか、どの国に投資すれば投資効率が高いか、その判断を至上としてマネーフローが引き起こされます。

そのプロセスで今まで小金しか得たことのなかった大衆は桁が違う金をGDPの成長末期に懐にして狂喜乱舞し、物を買いまくる消費マシンになる仕組み。


どこかの国との交易で大衆に落ちた小金の渦はやがて竜巻のような動きになってあっという間に、もはや成長性はなく、その分、狡猾になった老大国で発達した金融技術によって竜巻の目にそれこそ効率的に吸い上げられていきます。私たちにとってそれは「暴落」であっても彼らには「効率のよい集金」「解約自在の利率のよう預金のようなもの」なのです。GDPにばかり注目した投資に傾斜するとこの渦の中でマネーロスするリスクがあります。

昭和の終わりの日本人も今の中国人のように経済発展無限感に操られていたように思います。消費というのはそのベースがないと弾みません。

その後、日本には平成絶不況、失われた20年がありました。しかし、狂喜乱舞の消費で得られた目覚めもありました。
消費で幸せは買えない。私たちは低成長下の社会でそのことをしみじみ実感しました。

農民だった時、よほど様々な知恵があり、「買うことしかできない民」になって傲慢とともに愚かな生活者になったという自戒とともに、かの国、我が国の爆買いのその後を見据えて自分のこれからを考えたいですね。

さて、10月14日はサンワード貿易のセミナーで登壇させていただくことになりました。
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詳細とお申し込み先です

10月21日は福岡に伺います。
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詳細とお申し込み先です

お時間が合いましたら是非ご来場くださいね。
by yoshi-aki2006 | 2015-10-03 11:00 | マネー | Comments(0)