人間ミサイルの飛び交う国

駅。
人と人が行きかう。
と、そこに。
何だろう? わずかな人と人の合間をめがけて突進してくる男や女。
いのししか? アナから出たモグラか?
人の前を競歩のように殺人的な勢いで通り抜けようとする。
おっきい体でよけようともせず、突進してくるのだ。
反射的に「危ないな」と思ってこちらが歩調を緩めるのでぶつからないが、
こちらも負けていなければ衝突間違いなしである。
男にも女にもこうした人がいる。
年齢的には20歳台後半から30歳代後半。
まれに40歳に差し掛かっている人もいる。

もし、赤ちゃんを抱いているとか、骨粗しょう症のご婦人だったら、
この猪突猛進型の競歩人間に突き飛ばされて
よろけるか、こける。

「あっぶないなあ、何だよッ」
くらいはいうようにしている。
肩に掛けた安物のごっついかばんや手に抱えたバインダーみたいなものを思い切りぶつけて知らん顔の女性もいる。

服装からするとどっかの会社に勤めていそうな、外見だけは見事に「働く女性」というカテゴリーに分類される人間に化けおおせているが、街のやまんばもびっくりの下等なマナー違反をしてくれる。

かと思えば、中年の男に圧倒的に多いのだが、人の後ろにピターッと張り付いて歩く人がいる。
ショーウインドーに映った背後霊を発見するや、横にすぐさまスライドして立ち止まり、私は男を先に歩かせることにしている。
そうされるとバツが悪そうに歩いて行く人や、とぼけている人、ちょっと済まなさそうにしている人など、反応はさまざまだ。

サイレント・シューズのような足音のしない靴を履き、女性の背後にぴったりついて歩くなんて、紳士失格。
紳士は相手を不安がらせない。それがマナーというものだろう。
ぶつからないように「どうぞ、お先に」と相手を通してあげる余裕を有する。
「あら、どうもありがとう」と淑女なら、優雅に軽く会釈して歩く。

どうしちゃったんだろうね、こうした社会性のない輩の増殖は。
戦後のどさくさに生を受けエコノミック・アニマルと呼ばれた人たちの娘、息子。
あの時代の製造技術は大変なものであっても、アニマルA子、アニマルB男の人間もどきを作ってしまったんじゃないのか?

今、BRICSと呼ばれる人口の多い国々にも経済成長の勢いが著しい。
国際的に人間もどきが増える可能性は充分予測される。
紳士・淑女が減れば減るほど、国際紛争も激化するのではないか?
駅に行きかう人間ミサイルの発射元を考える日々である。

by yoshi-aki2006 | 2006-07-07 07:28 | 人間考察 | Comments(2)  

Commented by hikosaka at 2006-07-07 11:36 x
東京の銀の鈴?で待ち合わせと事があった。人の歩く速度の早い事、何故そんなに急ぐのと思ったのは私だけだろうか?、、、、
Commented by yoshi-aki2006 at 2006-07-07 16:16
hikosakaさま

あと、東京駅でおかしいのは「タバコを吸う人のための隔離部屋」があることですね。あんな部屋でタバコを吸うなんてゴメンだなーと思うのですが、タバコを吸う人にとっては唯一肩身が狭くない空間でしょうか?

ところで東京の銀の鈴にならんでわかりやすかった待ち合わせ場所、名古屋駅のテレビ、なくなっちゃいましたね。
愛知博覧会の時だけだったんでしょうか?

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