美容師の心得
2006年 12月 01日
彼はナイスガイ。
まだごくごく若いがなかなか野心がある。
私がいつもシャンプーブローをお願いしているC子さんは内気で私が来店しても大きな声で「いらっしゃいませ」といえないようなところがあるがB君はC子さんが休みのときなど、積極果敢に私に接客してくれる。
そして私の耳元でそっとささやく。
「今度、僕、チェーン店に転勤になるかも知れないんです。佳子先生、是非いらしてくださいね!」
こういうとき、この人、なかなかの人だな、野心があるんだなと感じる。
やわらかい物腰。にこやかでホストになってもタレントになってもブティックで販売員をしてもこなせそうなあたりのいい人。
言われたことはすぐマスターして技術もめきめき。
この調子でいけば将来きっとオーナー美容師になれる人だろう。
でも、どこかまだ青くて空回りしている。そりゃそうだ、まだ20才代の真ん中あたりだもんね。
先日。
上手にシャンプーしてくれている最中。
「あ、ラーメンたべたな」
とすぐ分った。それもにんにくたっぷりの。
シャンプー台で仕事のことを忘れて放心している最中にひっきりなしに
「お仕事どうですか?」
「今日はこれからどんなお仕事ですか?」
「お忙しいですか?」
と話しかけてくる。
仕事を忘れに美容室にきているのにな。
仕事前に寸暇を惜しんで美容室に駆け込んできたのにな。
ちょっとだけ休みたいと思ってこのシャンプーの時間を楽しみにしているのにな。
B君は私に気を使って、また、営業的見地から接客術だと思ってせっせと話の接ぎ穂を見つけているつもりなんだろう。
ついにたまりかねて。
「明け方まで仕事して、ちょっとだけ寝て、また、これから撮影を伴う仕事に出るため、這うようにしてこの美容室にたどり着いたのよ」
と私は答えた。
「あ、はい。じゃ、静かにしていますね」
と賢いB君はすぐに仕事に専念して口を閉じた。
気配り。なかなか難しいことだ。話がしたくて美容室に来る一人暮らしの高齢者のお客様もいらっしゃるだろうしね。
美や技術だけでなく人間をよく観察してがんばって欲しい。
私もB君の立場ならやってしまいそうな失敗だけど。人を見極めて上手に客裁きの能力を身につければもっと早く、目標に届くんだから。
by yoshi-aki2006 | 2006-12-01 19:29 | ビジネス | Comments(7)
一目見て、ほうっておいて欲しいのか、奉ってもらいたいのか(笑)、フレンドリーに接してもらいたいのか・・・・
空気を読み取って、変化球を投げられたら素晴しいですね。
なかなかむずかしいものです。
ストレスも結構たまるので、家ではいばってしまいましたけど・・(笑)
私の行き付けの美容室、シャンプーも丁寧でウデはいいのですが、ずっとしゃべりっぱなし~(笑)
3人の子育て中は たまにはゆっくり雑誌でもと思ってもムリでした。
話をつい合わせてしまう私も悪いですね・・・
先生のような 激務をこなしている方が美容室を利用なさる時は、やはり一歩引いた気配りが必要でしょうね。
ブログ、順調ですか?
また、私もお邪魔しますね。
今日はあまりの運動不足解消に(連日原稿作成で座ったままはいけませんよなあ)ちょっと運動してきました。そのインストラクターの先生は無駄な話ナシで上手にクラスの運転をなさいます。だから人気でクラスは満杯でした。
人の気持が分るって大切ですよね。
でも、いっそ分らないままいくというのもいいかも知れません(人が自分に合わせてくれるなら! 笑)
気配り上手な飲み友達がいますが、私も気配り、相手も気配りで気配り合戦になり、最後はわけがわかんなくなります(笑)
難しいものです(苦笑)
になりました。一番前の席を陣取り耳をダンボにして、学ばせて頂きました。いい時間を頂きまして、ありがとうございます。出来れば年明けくらいにデビューしたいと思い、本を購入して帰宅しました。
オートマリッチ投資法、わかり易く読み易いですね。窓の外は、冬枯れ、そんな言葉がふさわしい景色です。今朝、愛犬が旅立ちました。8日間よく頑張ってくれました。元気でコロ、私の願いでもあります。
たぶんクロのタートルかなにかお召しの髪の毛のくろぐろした賢そうな女性かな。演壇から見て左ブロックの中ほどの端におすわりだったような・・・・。