まさかの時のマネー学

人生には「上り坂」「下り坂」と「まさか」の3つのさかがあるという。
うまいたとえだ。
上り坂の時はマイホームを買ったり、結婚したりという楽しいイベントをたくさん企画することだろう。

下り坂の時は借金問題などが絡んでくる。上り坂のピークで家を買い、下り坂でローンに苦しむというような例は結構、見聞する。

そして、「まさか」。失職や発病など、「えっ? まさか!!」って状態に陥ったとき、お金が助けになってくれることは多い。

知人のAさんは市井の人である。
退職後は贅沢な暮らしではなかったけれど、まあまあの悠々自適生活。
健康にもそこそこ恵まれていた。
退職金の取り崩しと年金で生活水準は過不足なしの状態だった。

私がAさんをえらいな、と思うのは自分の健康状態をよく理解していて、「もうこれが管理の限界」というところで持っている不動産を処分して現金にしておいたことだ。

Aさんはこれから介護施設に入る。月額の費用は20数万円かかる。
奥さんがいっていた。
「自分の生涯にかかる費用をなんとかこれまでの資産の取り崩しでまかなえそうなので、子供達には何も残してやれないけれど、費用の面で迷惑もかけないですみそう。子孫に美田を残さずというほどの信念にもとずいた親のありようではないけれど、親の姿として恥ずかしくはないと思う」と。

こうした市井の人々の賢明さ。名もなき賢明な人々の力で成り立っている世界に触れるたび、「人」としての原点に帰れる気がする。

by yoshi-aki2006 | 2007-02-19 12:42 | マネー | Comments(0)  

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