一見さんお断り
2007年 03月 13日
こじゃれた店も素敵だが、ぐずぐず酒を飲んでしゃべったり相手の話を聞いたりするのに差し支えなければ別にどこでもかまわない。
が、ごくたまに、はずれな店がある。「ここにしようか?」とくぐった暖簾の先に
「何しに来た?」みたいなチメターイ視線。
そこの店の主は一見が嫌いなんだな、とすぐわかる。
そんな店に当たった場合は「河岸を変えよう」とすぐに立つ。
そんな店はレジを預かるオカミサンもチメターイ。
一万円札など出そうものなら「ったく、気が利かない客だよ、小さい札で払えっての」といわんばかりにブーっとしてお釣りをよこす。
もちろん、もう二度と行かない。
うちの近所にもそんな店は結構ある。そば屋。暖簾をくぐって「さあ、どの席に座ろう?」と見回すと、主らしき男性と常連さんが競馬新聞を前に弾んでいた話を中断し、「野暮な客だね、ナンだよ、せっかく話が盛り上がっていたのに」という表情で戸口に立つ私を見る。
「あ、はずれ」とすぐ分るが、しゃーない。注文してそそくさと食べ、勘定をして、心の中の地図に「この店×。二度とこない」とマーキングする。
一見さん、お断りだったら入り口に書いとけよ?
ちょっと前まではそう思ったこともあったが、
今では一見アレルギーも少し理解できる。
今日、コンビニでコピーをとっていたら、化粧品売り場で品物を見ていたこぎれいな若い女性が、さっと立ち去った。しばらくして、コンビニの店員の女性が、男性スタッフに「今ここにいた人、やったよ! ベージュのスーツ着ていた女の人!」といいながら、二人で小走りに外に出て行った。「万引きされたんだ」と気がついた。
このブログでもマナーの悪くなった人の話でしばらく前、盛り上がったが、今の時代は外見だけでは人は計れない。こぎれいな女性だからって小汚い行為をしないとは全くいえないのだ。
「ナンだよ、アンタ。見かけない顔だね」という顔をして一見を迎える店主も今までさんざん、ひどい目にあってきたのかなあ。
そんなふうに考える。
店をやってるから人が好きなわけじゃない。
そんな人も商売の世界にはいるってことだ。
世の中いろいろ。思い込みや外見での判断はリスクが大きいってことですよね。
by yoshi-aki2006 | 2007-03-13 21:08 | シンキング | Comments(4)
なんか 大阪のおばちゃん っぽい感じがします。
ひょっとして、関西出身でしょうか?
波乱は「チャンス」?