ヤブと本物の違い

知り合いがインフルエンザにかかった。
ところが近くの医者に行くと「単なる風邪ですねー」といわれた。
もらった薬を飲んでも直らない。
「おかしい・・・」と思って違う病院へ。
「医者は選んだほうがいいよ」と言っていた。

別の知り合いが怪我をした。彼には腕のいい外科医がついた。
同じ外科病棟に入院している人は執刀医が手術翌日、来てくれないと不安がっていたという。

うまい先生とそうでない先生。
どんな先生に当たるかは「運」。
怖い世界だ~。

私もこたびの貧血で名医とそうでない先生の差をまざまざ見たように思う。
今まで何軒か病院に行ったが、ヤブ医者は総じて「まるでひとごと」という特徴がある。
多分、医学書かなんかで知識として知っている病気でも、治し方とか対処法などを知らんのだろうと思う。
つまり、能ナシというわけだ。

また、言葉でや態度で平気で患者を傷つける。

知り合いが医者に行ったとき、「具合が悪い~」と気弱になっているのに、MRIの画像だかを見て、「あー80のじーさん並みだなあ」と若造医師がいったそうな。
その後で、先輩医師が来て、その話を患者から聞き、先輩医師は若造医師に激怒したそうだが、とんでもない医師がいるもんだ。

こたびの経験で評論家、FPとして自分や同業のことを省みる。
RSIだ、PERだと言ったところで、そんなものは知識でしかない。
キャッシュフロー表だ、収入曲線だといったところで、それも一つの考え方でしかない。

要するに診断し、解決法をいかに提示できるか?
その解決法は有効であるのはもちろんのこと、その人の経験にもとずいた「哲学」がこめられていなくてはならない、と思う。

あなたの臓器はこういう値です。私はこういう治し方をします。いいですか?
それはこういう考えからです、と示し、同意を得る。
医師も評論家、FPも根は同じだ。


ヤブと本物の違いはもう一つある。
ヤブは総じて元気がない。
声が小さく、発言内容の意味が不明だ。意味不明な診断言しかいわないのに料金は高い。

そう病気友達に言ったら、
「そうだよな-、医師が元気がなかったら、病気に負けてるって見えるもんなー」
「下手な医師は回数を引っ張るよなー」
といっていた。

私のかかっている医師はまー、すっごくタフな先生だ。
声が大きく、治療方針が明確。
そして、思いやりがある。

歯でお世話になっている先生は最短距離で治してくれる。この人も明快な診断をする。

「よッ、名医!」と尊敬してしまう先生たちには「病気」と戦っていくという戦士みたいな頼もしさがある。

それにしても名医はタフだ。
次から次へと押し寄せる患者を看ては診断し、説明し、治療し、励ます。
行っただけで元気になれる。

私もそういう「先生」になりたいと思う。脱帽~!

by yoshi-aki2006 | 2007-04-16 14:23 | 人間考察 | Comments(2)  

Commented by 大損をしないライフプラン at 2007-04-18 00:06 x
木村先生
明快な言葉で最短距離で聴衆をひきつける先生の話法にも脱帽です。そんな先生であるのにさらなる本物へと研鑽される。
ですから、同じFPとしても、またまた脱帽です。
Commented by yoshi-aki2006 at 2007-04-18 05:44
いえいえ、大損をしないライフプラン様、誉めすぎです~!!!

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