テレビの楽しみ

たまにテレビに呼んでいただく。
生放送は緊張するが、「映るようにしか映らない」と腹をくくれるようになってからは、平気になった。

自分が見るほう、出るほう両方を体験するようになってから、テレビの見方はやや変わった。
「この人、ニコニコしてるけど実は気難しいんだろうなあ」
とか
「この人は・・・」とか出演している人のあれこれを想像するのが面白いのである。

私がキャスティング担当なら絶対にパスだが、よくお出ましになるAさんというかたがいる。
このかたはある層には人気があるんだろうか。
しかし、共演者にはすこぶるびっくりなところがあるらしい。

生放送なんだから、ある程度のことは仕方がない。
が、以前、NHKで財務省のお役人相手に、
「貿易黒字がこんなにたまっているのに財政赤字はおかしいわよー」とほえまくり、
財務省のお役人が「あのー、貿易黒字と財政赤字はお財布が全く別物でして・・・」と絶句されていた。その程度の知識しかないのに、なんで全国放送のNHKでほえられるのか? 人をやりこめることができるのか? 私はAさんの度胸に驚いた。

Aさんと共演した人は「本番で仁義としてやってはいけないことをする」と怒る。
別の共演者は「打ち合わせでは私はべつにそんな風には思っていないし、いろいろいう気はないのよーと言っていたのに、本番になると豹変して喋り捲る」と舌を巻く。

でも、そんな人ばかりではなく、奥ゆかしい人もたくさんいる。
Bさん。忘れられない司会者だ。まだ、駆け出しの頃、名前などBさんには覚えてもらえていないと思っていたら、二回目に出演したとき、コマーシャルタイムに「ひさしぶりやね、どないしとったん?」と声をかけてくださった。その暖かい言葉の響きが忘れられない。

同じ司会者でも、打ち合わせで言ったこちらの意見を全部、本番で言ってしまうCさんとは違って、Bさんは暖かくゲストを迎えてくれた。

Dさん。今はお見かけしないが、帰りのタクシーに乗り込んだ私を息を切らして追いかけてきてくださって、「僕ね、本を書きました。もらってもらえますか?」とサイン本を窓越しに手渡してくださった。格上と思っていた大先輩がペーペーの私に!
すごくうれしかったのは言うまでもない。
今も尊敬する人である。
「この人、本番前はどんな人だろう?」
いろいろ想像して視聴する。
自分がされて嫌だったこと、困ったことはどんな年下の人にもしないように肝に銘じて。

by yoshi-aki2006 | 2007-04-17 16:06 | 人間考察 | Comments(0)  

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