老いの考察

出張などで電車の乗り継ぎをするとき、分別盛りと思える初老の(40歳からそういうのだそうだ)人が一杯一杯になってしまって横着している光景と遭遇する。

明らかに大会社の執行役員か部長クラスと思える男性。
センスのよいスーツで顔つきも立派。挙動、動作からやり手と感じる。
出張先で一杯やってきたらしく赤い顔。

すんませーん、と大きな体を発車寸前の電車にねじ込んでくる。
そして、本人は全く悪気はないのだが、肩から提げたショルダータイプのかばんを肩にかけなおすとき人にバーンとあたっても気がつかない。多分、この人なら気がつけばきっと「ごめんなさい」と謝るだろう。酔いと老いとがこの人の注意力を散漫にさせている。こういうサマを垣間見るとき、見ず知らずの男性なのに彼のこれからの人生がホントに(自分勝手な想像であることは重々承知だが)全くツマラナーイものに感じる。

なぜなんだろう?

そのサマからこちらがこの人がこの先チャンスを掬い取る確率、取り逃がす確率を勝手に計算して、「あ、老い先短い」と感じるからだろうか。

旅行かばんを引っ張って電車に乗り込んでくる白髪頭の男性。
奥に詰めて乗ればカッコイイのに、人が仕方なくゆずるしかなくなるように狭い空間にかたくなにたつ。そうして無理無理獲得した空間に妻らしき女性とソレまでのかたくなさとは違った顔でしゃべっているのを見る。この時もその人に老いを感じた。

かばんで人に当たったり、立ち居地をいこじに確保するようなことは若い人でもする。しかし、
分別盛りの年齢になってもそうあることが、ひどく横着に感じられ、それが「老い」の証文のように私には見える。
もし、執行役員風の人がかばんで人にぶつかったことに気がついて「おや、失礼」と言ったり、
白髪の男性が社内の中ほどに詰めて、人に対する配慮を見せていたら、きっと印象は全くちがったろう。
「ま、いいや。多少、あつかましくなったって。この年だもの」
そう思ったとき、人は横着になり、他者からはものすごく老けて見られるのかもしれない。
自分にもものすごく横着な時がある。自戒しないと、と思った。

by yoshi-aki2006 | 2007-12-04 09:47 | 人間考察 | Comments(2)  

Commented by kyou at 2007-12-04 14:43 x
確かに、最近は若い人より年配の方のほうが??と思わされる
事が多いような気がします。
相手が若いから、謝る必要はないと思っているのか、
自分は何をしても許されると思っているのか・・。

「面倒くさい」というのは老化現象だ!と私も常に
自分を戒めています(^^;

そういえば新宿のドーナツは召し上がりましたか?
「有楽町イトシア」にも出店したそうです!
Commented by yoshi-aki2006 at 2007-12-04 23:11
kyouさま
あれから気をつけて見ていますが時々ドーナツの包みを持っている人を見かけます。是非食べてみたいなあと思っています。

<< 紅葉に誘われて 石田衣良さんの小説 >>