優しい言葉
2008年 11月 11日
売り場の様子を見ると、まだ、市場から仕入れたものは到着していない。
しかし、時間は限られているので、白菜4分の1、キャベツなど温野菜に向く葉モノを買いまとめる。
レジをしてかごからレジ袋に野菜を移していて気がついた。
「白菜が傷んでる~」
昨日の最後の売れ残りがこれってわけだ。
私はほとんどのことは気にしない。りんごの表面の擦り傷、へこみ傷、まがりきゅうり、などまったく平気。
でも、腐っているのは廃棄量が多く、ちょっとな。
で、野菜売り場の一番「長」みたいなイケメンオヤジに「すみませーん。換えてもらってもいいですか?」と聞いてみた。だめもとで。
すると、イケメン氏は「あ、悪い! 四分の1はもう売り切れてないから、そこの二分の1をもってってよ」と親切に言ってくれる。
えっ? 四分の1から一挙に二分の1!?
株の世界ではそんな暴騰株ってないよな~。
比べるのが無体なのについ、比べて、思わず腰が抜けそうになるワタシ。
「えー。そんなぁ。悪いですわー」といいつつ、すでにうるうる感涙状態なワタシ。
「いいよ、もってって。もってって」とイケメンオヤジ。
そのいいかたが優しくて、とっても胸にしみる~。
優しいものの言い方。相手に親切にすること。
それってすごい相手の胸にしみるもんだなあ。
実は昨日、どうにも仕様がない状況で、人の時間読みが二重三重に外れて二時間、ワタシは時間のロスをした。ものすごい忙しいのに二時間は痛かった。クレームをつけられる立場であったが、それをすると、場のみんなが、そもそもはたった一人の遅刻のために嫌な思いをする。
それに、怒るとワタシも疲れる。なので、尽力してくださった方たちをねぎらい、二時間のロスをスルーすることにした。
そのとき、私の担当さんが、「申し訳ない。スルーしてくださって感謝します」という表情をチラッとされているのが目のはじにうつった。
ワタシとしてはそれを見たことで気持ちが晴れた。この人のために黙ってスルーしてよかったなと。
それに別の場所でほかの人から優しい言葉をかけてもらってそれが思いがけずうれしかった。
「なかなか、人のためにこんなことしてくれる人いないですよ。ありがとう」と。
それでワタシはその日、とてもうれしかったのだ。
優しい言葉。ちょっとした言葉。ねぎらう言葉。
そんな言葉を発せられるような人でいたいですよなあ。
白菜四分の1は78円。二分の1は128円。
お金じゃないんだって。
そういいつつ、自分の低コスト高パフォーマンス体質をやや、もてあます・・・・。
ワタシを喜ばすには128円-78円でオッケー?
いいえ、お金じゃないんですってば~。
by yoshi-aki2006 | 2008-11-11 12:11 | 感謝 | Comments(0)