2017年 04月 01日 ( 1 )

 

株主総会にお土産を出すべきか、やめとくか~会社と株主の立場で考える

各会社の決算が終わり、新年度スタート。この時期は人事異動、新卒入社式、3月末決算の会社は業績と今期見通し発表と株主総会準備、ゴールデンウイーク、ボーナスシーズンに向けての手配など、忙しく過ごす担当会社員が多いですね。

さて、意見交換会などで、「何かいい対処方法はないものか?」というテーマになりやすいのが株主総会のお土産について。

会場に足を運び、交通費や時間資源を使って参加してくれているのだから会社の気持ちとして「粗品」「お土産」を出すべきと考えるところもあります。
本来的なそもそも論での株主参加の意義云々もさることながら、会社員としては「あまりスカスカの会場は見栄えが悪い」という気持ちになる場合もあるでしょう。よほど有名企業、人気企業なら放っておいても来てくれるでしょうが、そうではない場合もあります。すると「何か出したら来てくれるかもしれない」と期待するケースもあるように思います。

が、会場に行きたいけれど交通費をかけてまではいけない、という人もいて、そういう人には「お土産」は当然ながら出ない。こちらの株主さんから見ると「会場に近い人は行くことができ、お土産までもらっている。同じ株主として不公平」という印象を持つかもしれない。

だったらいっそ、お土産はナシにして、その経費をすべての株主に配当として出すのが公平では? という考え方もあります。悩ましいですね。

その会社の元社員だったり、取引先だったり、である株主と、
嫌ならいつでもほかの会社に乗り換えればいいと考える株主とでは、

会社からのいわば「忖度」SONTAKU(英字新聞にもこの言葉が使われるようになりましたね)度合いへの期待度は違いそうですが、
IR担当者には「出すべきか」「出さざるべきか」が悩ましいテーマの一つ。

知名度を上げる意味と株主構成のバランスから個人投資家向けIRに熱心に取り組んだ結果、爆発的に個人株主が増えてしまい、総会会場に何人来るかわからない点も、昨今、悩ましさに輪をかけているようです。


ちなみに、私も覆面取材で1単元株主として総会に出ることがありますが、ある会社は業績が良かったときは会場ホテルでコーヒーなどの喫茶サービスを受けられるようにしていましたが、業績が悪化すると、水差しが会場に置かれていただけでした。ホテルの焼き菓子が入った小箱のお土産も廃止になっていました。

それはそれで「お金がないのだからしょうがないね」と思いましたが、そもそも業績悪化は不祥事が遠因。そんなだったら目の玉が飛び出るほどもらっている役員の年俸をもっと減らすこともしないとねえ、と思いました。

業績が低迷した会社でも突貫工事のようなスピードで家賃の高いビルから安いビルに移転し、責任をとって役員が辞任。順次リストラをして、比較的早く復配を果たした会社がありました。
そういう会社は株主としても納得感が感じられるものです。が、焼き菓子のお土産とコーヒー提供をやめた会社は不祥事の責任を取らず、年俸も高止まりの役員が多く、不祥事をただした監督官庁から催促されてようやく担当役員が辞任という状態でした。

お土産が出る出ない、以前に会社の経営姿勢に株主が共感してくれるかどうかが大切なポイントです。
行った。腹が立った。その会社に失望した・・・では株価は値下がりしても仕方がないわけですが、いくら自己責任とはいえその損失をこうむる個人投資家は踏んだり蹴ったりです。

株主総会の一番のお土産は「経営への共感」ではないかなーと思うのですが。
これがない状態でどんなお土産を出したところで、心に響かないのではないかしらと。

株主総会に出た、腹が立った、何なんだ! といま、話題になっているのが◎芝さんです。前々から、体質面の課題は耳にしていましたが、

野人の馬力で大発展→名門からかっこのつく人を大量採用→社内政治に比重がかかった大企業病にかかり、成人病化→タイタニック号状態に

という大企業凋落航路を走行中なのかと思います。

それはともかく、
株主総会でのお土産。
いろんな株主がいるようで、総会はどうでもよく、お土産だけ受け取りたい人
事前に何が出るか聞き、もっともコスパが良い総会に出る人(両者とも総会中身は興味がないわけですね)
周囲の株仲間から議決権を集めて何個ももらおうとする人
中が何か、すぐさま確かめるべく、受け取るや総会そっちのけでトイレなどで包装紙を剥きちぎってリュックなどに詰め込む人(詰め込んだら帰るのかな?)

ああ、無情、というべきか・・。

人は「私も欲しい」「なんで私にはないの?」ということにとても敏感。
何人会場に来られるかわからないけど、
足りないのはまずいので大量に仕込む。余れば経費の無駄使い。その分、配当に回せという声にもつながりかねない。

誰にも平等感がある対応で何を渡すべきか? 渡さないべきか?

ま、私が社長なら、会場には水、ほうじ茶のみにし、
「本来はお一人お一人にお茶をお出ししたいところでございますが、それもままなりませんので、お帰りの際にお使いいただけるよう、ハーゲンダッツのアイスクリーム券(あるいは1000円チャージのスタバコーヒーカード、モスバーガーカードなど)、をご用意させていただきました。議決権と引き換えにお受け取りくださいませ」

とするかも。1000円程度の喫茶同等券なら交通費とイーブン感覚に思えるし、
モニタリングの役目を果たしに行った点で他の株主にも受け入られやすいと思います。

総会は大株主が議案に賛成すれば決議できるため、個人投資家の総会参加はモニタリングの役割が重要。
その参加者に会社は「共感」の心のお土産をしっかり届けてもらいたいものですね。


さて、次の講演は

◎4月6日大阪 朝生命ホール 日本証券新聞リサーチ 新しいレジュメをご用意しました。
◎4月8日名古屋 岡地株式会社 為替と金価格、株式市場の見通しです。
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◎4月12日 東証会館 東京 
日本証券新聞リサーチ 
詳細とお申し込み先



◎4月19日東京八重洲ベルサール 12日の東京講演と中身は変えます。マジカルポケット主催
FAX03-5226-5434
4月19日八重洲・木村佳子の講演希望と書いて返信先を明記してお送りくださいね。


◎4月25日 名古屋 日本証券新聞リサーチ 8日の内容と変えます。




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昼間の飛行機では富士山が見えてくるのが楽しみです!






















by yoshi-aki2006 | 2017-04-01 14:17 | マネー | Comments(3)