2017年 07月 10日 ( 1 )

 

内閣支持率急落~安倍政治の胸突き八丁~孫子兵法の小池百合子氏

内閣支持率が急落。各社が発表していますがNHKの調査では支持率が35%で安倍内閣としては過去最低だそうです。

ところで、前川前文科省事務次官の閉会中審査が行われ、中継を見ましたが、その中で見てよかったと思ったのは自民党・青山繁晴氏の質問とそれに対する元愛媛県知事の加戸 守行氏の証言でした。また、国家戦略特区ワーキンググループの原英史委員も早口で声で損もされていましたが、ものすごく頭の良い人だな、と感じさせられる無駄のない誠実な説明でわかりやすかったです。

ちょうど愛媛県出張から帰宅したばかり。

私が出張したのは松山、新居浜。いろいろな点で実に愛媛県人の取り組みや働きぶり、企画力、実行力に感心していましたので、国会閉会中審査の証言は非常に腑に落ちるものがありました。

 松山は鯛も有名ですが意外とお肉関係の飲食店が多いので、畜産業もそれなりに盛んなのだろうと思います。

加戸元知事が証言されたように「口蹄疫や鳥インフルなど海外から様々な疫病がもたらされる中、日本の畜産業を守り、強くするには獣医学部が必要であると考え、10年以上、運動してきた。その意に手をあげてくれたのは加計学園だけだった。しかし、戦略特区というフレームができるまで国は獣医学部創設に門前払いを続けた。それが戦略特区というフレームによってやっと地域興し、国益にかなう事業として推進することができた」(概要で、私の記憶にもとずく内容です)

私はこの愛媛の取り組みや元知事の証言に「そうだろうとも」と大いに納得しました。
というのも新居浜での講演で、この地の皆さんのフレーム構築力はものすごく的確だと感じたからなんです。構築力だけでなく、本質をずばっととらえた質問をなさることからもフレームを非常に深く理解し、問題解決能力を持ち、実行力、意欲をお持ちだと思います。
ちなみにそんな新居浜で営業が成功したら(納得していただくことができたら)、どこに行っても通用する、と言われているそうです。

私の講演させていただいたスキームもとてもよく練られた非常に素晴らしいものでした。
少子高齢化を迎え、放置しておけば自治体は衰退する。それでは住民の生活も質的に低下する。そこで企業とともに地域を活性化すべく、官民で力を合わせて地域、自治体を強くする取り組みを実行されているのです。

そのような地域性がある一環で、口蹄疫や鳥インフルを防止するための獣医学部創設で学術都市化による地域興しが図られようとし、加計学園が戦略特区で取り組んでいると説明され、私は「なるほど」と大いに納得しました。

なぜ、加計学園だけが?という点においては青山繁晴氏が「自分の推測」と前置きしたうえで、「医師が増えることを歓迎しない獣医師会がこの取り組みを認めるとするならせめて一校だけという条件付きなら、という背景からではないか」(概要を意訳)と言われました。これにも私は「そうだろうな」と思いました。

となるとなぜ、この件が「安倍おろし」の起爆剤のようにマスメディア等で伝えられているのだろうか、と思います。メディアの報道の仕方、ロジックにも考えさせられます。

口蹄疫や鳥インフルエンザに弱い国であってはならないのは言うまでもありませんが、それをヨシとしない力が働いているのでしょうか。そうであるなら「安倍おろし」はまったく様相が違ってきます。

なぜ、安倍首相がここまでこの問題によって支持を失ってしまうのか。

よくよく考えると、腑に落ちない点があります。獣医師を増やすことが何かのトラの尾っぽを踏んでしまったのか?それと安倍内閣の粗探しをして、安倍おろしを実現させ、その後に座ろうとする動きがあるのか?

そして、もとをただせば、そもそも、加計学園の前に森友学園はどうして発覚したのか?
私にはリクルート事件の時の自民党に吹いた大逆風とその後のマネー敗戦、失われた20年の時の日本とデジャブして仕方ありません。

リクルート事件で
一体だれが得して、損をしたのか?
自民党にも大逆風でしたが国益も民間の富もみんなあの事件がきっかけでぶっ飛んだのですよ、ね。

もちろん、誰かが大もうけしたのは間違いありません。
あの時と実に状況が似ています。かぶるんですよねえ・・・・。
そしてそんな時に小池百合子さんがキャスターから政治家に転身され、日本新党が結党されたのでしたね。

こうした流れを俯瞰してみると
支持、不支持は別にして、単純に安倍おろしというのは国富の観点からいかがなものかと思います。
事態を冷静に分析し、判断したいものです。

安倍晋三氏にはここが胸突き八丁です。森友、加計問題をリクルート事件の時のような自民党総崩れの火種にしないためには、
今一度、足元をしっかりと見つめ直し、為すべきことをすべきでしょう。
今の状況はあまりにも扇動的で、曲解されている可能性のまま、コーナーに一方的に追いやられているように思います。

安倍内閣は民進党が政権を取った3年3カ月の政治に「頼りなさすぎる」と国民がダメ判定をした流れの中で登場し、一時、大いに支持されたわけです。
ところが、今は「よくやって当たり前」になって、粗探しが勢いづいています。
敵がいない点でも安倍内閣の弱体化を招いています。

体勢を立て直そうにも、説明が下手過ぎて、閣僚の行動も国民目線からかい離しています。
口蹄疫や鳥インフルに弱いのは国益の観点からまずい。それをもっと国民に生活の危機として伝えなければ加計学園お友達便宜のことばっかりが争点になってしまいます。

そして、この流れを「孫子の兵法」でじーっと見ているのが小池百合子さんです。小池百合子さんはリクルート事件で自民党に大逆風が吹いた時に台頭してきた政治家で、今また、あの時と同じように潮目の変化に乗ろうとしているかに見えます。

ところが、自民党は小池百合子さんの恐ろしさを侮りすぎています。

彼女は主に自民党の議員のもとで秘書をしていた人を積極的に身辺に引き寄せています。都民ファースト代表の野田数さんは猪木さんのところで秘書をしていた人で、猪木さんは野田さんにお金の問題があったとして糾弾をされています。マスメディアはそのことはあまり問題視しないのですね。糾弾者が猪木さん、だからでしょうか。

都議として当選した平けいしょう氏は下村博文さんの事務所を辞めた人です。
事務所パソコンや金銭についての問題があったと下村氏は資料を公開されていますが、下村さんのスキャンダルがどうして都議選の前にタイムリーに出てきたかを考える時、浮かび上がってくるものがあります。

豊田真由子さんの事件も秘書がらみです。自民党には一番出てきてもらいたくないタイミングでインパクトのあるスキャンダルでした。

安倍内閣が支持率を落とすきっかけとなった2月の森友学園問題も
都議選の観点から見れば、浮かび上がってくるものがある。

都議会選挙前、あるイベントで司会者が小池百合子さんと下村博文さんに握手を促しましたが、握手が終わって着席後、下村博文さんは腹に刃を受けたようななんとも言えない表情をされていました。
下村博文さんはきっと小池百合子さん側が平氏の握っている様々な事務所情報を都議選にむけてリークするに違いないと確信され、それがあの表情になったのだと推測します。ということはまだ、何か出てくる可能性がありそうです。

そういえば猪瀬都知事や舛添要一氏のスキャンダルの出方からも浮かび上がってくるものがあるように思います。この流れから守屋武昌氏(防衛省)のスキャンダルにも同じ旋律を感じ、仕掛け手の個性が感じられます。

私たちはともすれば選挙の時、直前の印象や感情で物事を判断しがちですが、選挙で使われている金は税金なのだ、ということにもっと問題意識をもったほうがいいですね。

センセーショナルな話題に幻惑されて国益を損なう選択をしてはならない、と思います。

安倍改造内閣が8月3日に発足するようですが、今、安倍内閣がしなくてはならないことは、このような認識のゆがみが生じている現状についてもっとわかるように、省略せずに説明することです。

元愛媛県知事の加戸 守行氏の言葉には人を納得させる筋道がありました。
なぜ、説得力があったのか?
それは「愛媛をよくしたい」という強い思いがあったからでしょう。

今、安倍首相に求められるのはその祈りにもとずいた政治への思いです。「日本をよくしたい。国民を幸せにしたい」という願いから発せられた言葉です。

その願いを省略しているから伝わらないのです。
「慣れ」が生んだ慢心でしょうか。

舛添氏がなぜ都知事から引きずり降ろされたのか?
都民は都税を使って「都知事」を選んだのではない。
「仕事してくれる都民の代理人」を選んだつもりだったのに、その認識が欠けているように感じられたからです。

今、安倍内閣の支持率が落ちているのは国民のための政治をしているようには伝わってこないからです。

安倍首相は省略せずにちゃんとEPAは国民に自分ごととしてどんなメリットがあり、加計学園獣医学部は国益として国民に何をもたらすのか、語らなければなりません。
是非、原点に返っていただきたいものです。

私たちも賢くならなければなりません。
選挙で失うのは税金だけでなく国益を失うかもしれない。

だれが国益にかなうことをしてくれる人なのか、スキャンダルベースで乗せられずに賢明に判断したいですね。政治家にダメ出しをするばかりではなくよい政治をさせるのも国民の役割です。
1円、2円の節約をして生活する知恵もありますが、せっせと払い続けた税金の大きな命金の額を忘れずに、政治にムダ金を使わせないように、選んだ政治家に死ぬほど汗して働いてもらわないとなりません。

その意味では安倍昭恵さんの首相夫人でありながらの人間宣言に等しいフェイスブックなどの活動で不用意に撮影され、掲載され、今、さかんに国会などで追及素材になっている首相のプライベートな写真=加計学園代表者とのワイン談笑写真などは考え物でしょう。

また、都民ファーストに大量得票させ、にわか議員を大量生産した責任は都民にもあることを忘れないようにしたいものです。

小池百合子さんは実に巧みにマスメディアに登場し続け、パフォーマンスも上手で言動にそつがありません。しかし、それと政治家としての手腕は別です。選挙上手が政治上手なのか、見極めなければなりません。豊洲を生かして築地を残すという選択を宣言した以上、政治家としてきっちり、道筋をつけるべくその実現に汗して働いていただきたいです。

野球の始球式、女子のファッションショーなどのイベント参加も話題性がありますが、都知事としての7つの公約もぜひトランプ大統領が着々と選挙公約を実現させようとしているように実行していただきたいと思います。トランプ氏はアメリカ・ファーストという言葉を使い始めた人ですが、根拠があいまいでエビデンスがなく関連企業に民主党の天下りが発生する可能性もある二酸化炭素関連ビジネスよりラストベルトの石炭業者の仕事の障害を取り除くべくパリ協定離脱。オバマケア改定法などでアメリカ・ファースト実現にぶれずに邁進しているのはご存知の通り。そのことも「トランプはわけのわからない人」ときちんと伝えられていない気がしますが・・・。

日本であれアメリカであれ国民がしっかり見ていないと真実は見えてこない。しっかりしなければ「総理になりたい人」の政争に税金が無駄に使われてしまいます。

さて、愛媛出張では番外編がありました。
早くから宿舎を出て、空港に着くつもりがバスを乗り間違え、なんと宇和島行のバスに乗っていることが判明。バスから降りたら「松前」という地名でした。松山市街地に戻りバスに乗り直すべく、バス停に行くも、一時間に一本。55分もバス停で待っているのも時間がもったいないと、歩くことにしました。
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なんと松山駅まで8.5キロ。時間にして一時間45分。
タクシーも来ず、カートと重いカバンを持ち、熱中症寸前でたどり着いたJR松山駅。ゆでだこみたいに真っ赤な顔になりました。

が、歩けるものですね。8.5キロ。出張先では早めに行動することが大切。幸いにもぎりぎり、飛行機の飛ぶ時間までに空港に着くことができました。


道を間違わないことが大切ですね。
政治も出張バスも(^^)
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松山から帰る日の早朝、せっかくなので道後温泉の銭湯に入ろうと商店街を歩くと立派な猫ちゃんが・・・・。
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「生まれ変わるなら生きているうち」との的を得たスローガン。

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それを過ぎるとわお、有名すぎる道後温泉本館が。
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美人の湯に410円で入れるとは嬉しいですね。朝6:00~入れるのですね。
せっかく美人にしていただいたのにバス乗り間違えでの8キロ歩き戻しで汗だくに。
でも、飛行機には乗れて、結果はオーライ!

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7月14日は沖縄で講演いたします。
詳細です











by yoshi-aki2006 | 2017-07-10 23:13 | アンテナ | Comments(4)