どなただったか忘れてしまったが、「人相をよくする生き方をすべきである」と発言されていて「まさに!」 と思った。
松下幸之助さんだったか、稲森和夫さんだったか、大経営者が主宰する社長に向けた勉強会に参加されたAさんから教えていただいた気がする。
どういう人相がいいのか悪いのかには主観が入るけれど、「ああ、この人は信用してもよさそうだな」とか、「この人はなんかうさんくさそう」とかはその人を見ているとそこはかとなく伝わってくるものだ。
一生懸命仕事していれば伝わってくるものだし、裏がありそうな人はどこか怪しい。
もし、会社を少しでも良くしたかったら社長みずから、人相をよくする生き方をしなさい。そうすれば銀行も取引先も従業員も、そしてお客様も支援したいという気持ちになるものだよ。
意訳するとそういうことだろう。
昨今、森野なんちゃら氏の投資うんちやら話でお金が返ってこないとか、加担させられた人の怒りなどが報道されているが、森野うんちやら氏の写真を見た限りではなんだかいい加減な人のような気がした。それにそもそも、この人、ダミーじゃないかな。
こんな年の若い輩が湯水のように金を使い、これでもかとブランドものを身に着けていること自体おかしいではないか。そういう「おかしい」というシグナルを感じ取れなかったとしたら自分の知見の浅さ、狭さがあったといわざるを得ない。お金に関心のある人は、特に与太話や詐欺師を見抜く力を養わなければならない。
さて、本題だ。私がこのところ人相という点で強く印象に残った人たちを上げてみよう。
過去のブログのテーマで取り上げたように、いわゆる松本人志さん問題が始まった時、「あ、こういうことシテそうな人相だよな」というのが偽らざる感想だった。まえまえから、松本人志さんをテレビで見るたびに「なんかこの人には違和感あるんだよなー」と思っていた。
その違和感が何かはその時はわからなかったけれど、一言で言えば「人相の悪い人だな」と思っていた。
現時点でコトの真相はかわからないが、伝えられているようなことをして、相手の人達に精神的にダメージを与えてきたのなら、それら一連の所業はばっちり人相からにじみ出ていたってことだ。
そして、最近、「うわー」と強い印象を受けたのが「セクシー田中さん」問題でメディアに取り上げられ、その存在を知った女性脚本家のかたの人相だった。
恐縮だが、私がその方の写真から受けた印象を正直に言わせてもらうと「こんな××な顔を観るのはめったにないな」というものだった。
人相からにじみ出ている。
〇〇の所業。
どんなことがあったのか、どういう生き方をされてきてこのような人相になられたのか、この女性脚本家から発せられている信号が映像となって次から次へと見えてくるような気がした。
ああ、このかたはこういうことだったんだろうな・・・・・。
こういうことをして生きてこられた結果、この人相が形成されているのだろうな。そして、こういう時にはこういう対応をされてきたのだろうな。
すべて、手に取るように伝わってくるから不思議だ。
人相とはそれくらいインパクトのあるものなのだ。
ネットでは当初、その脚本家のかたと件の漫画家さんを取り違えて流している動画があった。
その時もその人相にうわー、と思ったし、いやはや、いやはや、と突き放すような気持ちを覚えた。
しかし、それは脚本家のかたの写真だったと後でわかり、なるほど、なるほどと思った。
ちなみに直木賞を取られた万城目学さんも過去、この脚本家が絡んだ作品で辛い目に合われたという。
万城目さんはこの度、直木賞を受賞され、その時のことが今まさに自然発生的に再注目され、改めて件の脚本家さんの履歴とともに、今回の「セクシー田中さん」問題と絡めて取りざたされている。
人相は、誰に何してこうなったかという結果だ。
見えざる手が図らずも人相を通じて、物事の本質を明らかにしていく。
因果応報。原因と結果の法則が人の人相に表れてくるのだ。心や想いを隠しても情報として人相が自分以外の人にその人の本質を晒してしまう。
もう一人、例を挙げよう。いわゆる宝塚問題で初めて口を開いた阪神阪急ホールディングスの角会長だ。
夢と美と芸術を売る宝塚で人命問題にまで発展した事件があったのにトップが何ら発言してこなかった。危機管理という点で、首をかしげざるを得ない。まるで他人ごとのようで、疑問に感じていた。
会長夫人が宝塚の人事に介入しているとの週刊誌報道もあったのに、だんまりが続く。これもガバナンス上、大いに問題で「どうなのか?」とステークホルダー側は知りたい。
ところが、ここにきて、角会長の口から「二月中には・・・」と発言が出たとの報道に接し、その時の角会長のVTRを拝見した。
角会長の表情からは
「株主対策上、二月中にどうにか形にせねば」という強い焦燥感がにじみ出ていた。
この問題が発生した当初、「なんだ、こんな問題で騒いで。私は関係ないからな」と突き放すようにされていた。そんなことより、ゴルフのほうが重要と言わんばかりの傲岸さや無責任な印象が強かった。そんなトップがいるとなるとステークホルダーは黙ってはいない。それを意に介さないなら経営者としての適格性が問われることになる。
さすがに「まずい」、とようやくコトの重大さを感じておられているようだ。
ひょっとしたら会長から退くよう、強く促す動きが社内外からあるのかもしれない。なにしろ外国人投資家にとっては恰好の攻め材料で、大阪万博をにらんで、阪神阪急HDの経営により強く関与したい意向は相当強いのだろうと察する。
直近の角会長の人相のほころびは権力の中枢からずれ始めていることを物語っている。「会長」という確固たる地位から尻が一センチほど浮いている動揺のようなものが感じられるから、会長から退かれる日もそう遠くないだろうかな。
さて、松本人志さん、「セクシー田中さん」問題の脚本家さん、阪神阪急HDの角会長。
今までの生き方はあなたの人相に表れている。今回の一連の騒動は起こるべくして起こったことだ。
因果応報の因果律から言えることは「人相をよくする生き方をしなさい」という教えだと思う。
松下幸之助さんだったか、稲森和夫さんだったかは定かではないが、かの大経営者もかつて蹉跌を味わい、それを肝に銘じたりするようなことがあったのだろう。
あるいは取引先や部下にも感じたことだったのだろう。
情けは人のためならず。自分のためなのだ。人相をよくする生き方を心掛けていれば、避けることのできた事態。
もちろん、自分にも戒めたいことだ。
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