恨みを買う生き方、買わない生き方

このテーマですぐ思い浮かぶ人が何人かいます。
全員、男性です。
どの人も人から恨みを買わない行動規範があるように思います。
まず、Aさん。
仕事で人をカットする。すると、どうしても人から恨まれる。
でも、必ず切った人を後で小さな仕事でまた起用する。
すると人は納得します。私はこのAさんの仕事の進め方に非常に感心しました。

Bさん。一度約束したことがだめになった。
でも、この人もまた、機会があると「この前はすみません」と約束を果たそうとする。
それで、人は納得する。

CさんもDさんも相手の期待に応えられなかった時にちやんと話して、納得してもらい、心の中まで納得してもらっていないかもしれないという点を押さえて、ちゃんと次回につなげる。
Dさんは嫌いな上司でも、必ずその上司の命令以上の成果をあげてみせます。
そういう積み重ねで、どの人もそれなりのポジションについています。

恨みを買う生き方は、
人のものを洗いざらい奪い、構築してきたその人の領域を土足で荒らし、面子をつぶし、あしざまに悪くいうような生き方です。

「生涯許さない人のリスト」を作って毎日、呪詛を唱えている人っているものですよ。
そういう人を作ってしまうとゴッドファーザーのせりふのように、
「何かあったら全部、あんたの仕業だと私は思う」という具合に、
ずっと仕返しされる日に備えなければならない。
そんな生き方は疲れます。

また、世の中にはムタイな恨みを持つ人もいます。
「自分のことを好きになってくれなかった」と恨む人。
「好意を示してくれるものだと思っていたのに示してもらえなかった」と恨む人。
「人が自分よりピカピカしていることが許せない人」など。

そういう人のスイッチを押すような生き方も避けたほうがいいですね。
見せびらかし、誇示し、勝ち誇る。
あるいは、比較し、勝ち負けの価値観で相手を見下したりする。ブランド物を身につける人は「影響力の武器」のマイナス面も考慮したほうがいい。

それと人の悪口や批判、告げ口、陰口は考え物です。
私はあることでZさんとVさんのどっちもどっちだと思っていました。
でも、なぜかVさん側に引き込まれていきました。
理由は?
人づてにZさんの人に対する悪口を聞いて、最初から好きになれなかったからです。
人を悪く言わないこと。
人を呪えば墓二つ。

だからこそ、墓に入ってもいい、と思われるほど呪われたときは恐ろしいということです。

人から恨まれないように生きる。
しかし、へらへらして旗色を不鮮明に、なすべきことをなさない生き方をするというわけではありません。
やることはきっちり、やる。
簡単には迎合しない。ムタイなものが向かってきたら、もちろん、防衛のための戦いは受けてたつことも時にはあるでしょう。

しかし、人生でなすべきことを成すにはできるだけ障害が少ないほうがいい。そのためには敵は多くないほうがいい。なぜなら時間はそう、余ってないからです。人から恨まれてくだらないことに巻き込まれると消耗し、時間がもったいないです。

こんなことがもっと早くにわかっていれば、無駄吠え、遠回りの少ない生き方ができていたことでしょう。

by yoshi-aki2006 | 2010-09-13 21:49 | ライフスタイル | Comments(0)  

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