島田紳助さん、見切り千両の明日に期待!

バブル期の終盤、島田紳助さんの出演番組を見ていたらいきなり「僕はね、マネーライターと名乗って株の話書いているような人ね、大嫌いなんですわ」とカメラ目線で発言されたことがありました。当時、日刊スポーツに「木村佳子の株しちゃお!」というコラムを自分で作った肩書「マネーライター」として書いていた私はすんごいショック。

「それは私のことだ」と思いました。反射的にテレビで何を言ってくれるんだろうと思い、テレビ局に電話して紳助さんに抗弁しようと思いましたが、株の話を嫌う人もいるのかも、と思い直し、そのうちに忘れてしまいました。

何年もたって、それが島田紳助さんが人と会いたいときにわざとする挑発行為と知ったのですが、時すでに遅し。
テレビで紳助さんに嫌ごとを言われて挑発されて、抗議しに行き、「あんたおもろいな」ということで紳助さんの番組にレギュラーコメンテーターになった人もいるそうですが、私はそんな根性も行動力もなく、また、気に入られたとして番組に出てバラエティ番組を盛り立てていく才覚もなし、それでよかったのだと思いました。

が、会いたい人にそうやって挑発して、抗議しに来た人を起用する紳助さんに「面白いことを考え付く人だなあ」と感心して以来、好きな芸能人として応援する気持ちで一視聴者として活動を見ていました。

そして、このたびの引退劇。
まことにあっぱれな引き際だと思います。
島田紳助さんにとっては別に件のメールがきっかけでなくても「何かあったらいつでも引退」という気持ちがあったんだと思います。

テレビ局は今、スポンサーがどんどん減少して資金的に厳しい。
あれもいえない、これもいえないの縛りがある。
欲しい情報を人はネットで得る時代だからどんどん視聴率が落ちていく。
そんななか
視聴率が取れるタレントさんには思い切り期待がかかる。
その負担はきっとすざまじいものだろうと思います。

島田紳助さんの今の年齢なら、次の展開に入れる時間が残っています。
ここで使い倒されてボロボロになるよりいい。
池上彰さんの引き際も見事でしたが、島田紳助さんも見事です。引き際を自分のせいにしてスパッと引退するタイミングを捕まえた。実にお見事!

しかも、いい記者会見でした。

島田紳助さんの過去のメールをお金にしようとした人のことも彼は記者会見で責めていないしね。

このたびの記者会見ではいろいろ名言もありましたが印象に残ったのは
「武田鉄也さんがてっぺんに登ったら上手にゆっくり降りてこないとだめ、てっぺんに登ったままだと遭難だよ、と発言されていた」という話です。


原発のない沖縄に家も持たれたことですし、危ない、危ういところから離れるタイミングといい、手際といいすごいです。きっと株の損切りもうまいだろうな。

出演者としてはご縁がありませんでしたが、仕事をする同世代の人間として今後の展開に大いにエールを送りたいと思います。

追記
その後、紳助さんの交際についていろいろ報道が続いていますね。
記者会見直後にこのブログを書き、エールを送りましたが、報道の行方を見守りたいと思います。
セーフでなくアウトの交際があったのなら、お茶の間に愛されていた出演者だっただけにやはり、退場やむなし。
本当にいろんな意味で残念です。

by yoshi-aki2006 | 2011-08-24 11:00 | ライフスタイル | Comments(2)  

Commented by ken_pp at 2011-08-24 12:48
中身の良し悪しは別にして
タイミング的にはとても良いですね・・・
潔さが人の評価を決めると私は思っています。。。
Commented by yoshi-aki2006 at 2011-08-25 00:09
ken_ppさま
毎度です!
あのあといろいろニュースで言われていますけれど、人のうわさも75日。へこまず頑張って欲しいと思っています(^^)
潔さを評価したいと思います。

そういえば「さらばテレビ」という週刊誌の見出しがありましたけれども、本当にモノ創りが好きな人が出てきてタレントに頼らない素敵な番組創りを期待したいと思います。

横山やすしさん、島田紳助さん、島田洋七さん。
関西人なら彼らの味がよくわかるのですが・・・。

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