幼くて愛を知らず~自分しか愛せない人々考

先日、新幹線に乗っていた時のこと。指定席をチェンジする時間がなく、ええい、と飛び乗った自由席で目撃した親子ずれです。
子供は一時もじっとせず、はしゃいだり、かと思うと兄弟でちょっとしたいさかいごとをしたり、飛び跳ねたり、ぐずったり・・・。まあ、見ているこちらが目を回しそうな状態でした。

さて、その子供たちのお母さん。若い女性でしたが、子供が逸脱するとたしなめはしますが、仏様のようにやさしく子供をゆるく腕の中に抱き泰然としていました。

若いお父さんのほうも、同じように静かに子供を見守っており、子供はそうした両親に心底、くつろいでうれしそうにしているのでした。

その姿を見ていて、なんだか、こちらのほうが深く癒されました。そして、久しくこうした親子の姿を見ていないなー、と思いました。
私が目にすることが多いのは、「美・STORY」片手に子供なんかほったらかしのやたらおしゃれなママや、子供が泣こうが騒ごうが無視してずんずん憤然と先を歩くママ、頭ごなしに威圧的に人前で平気で暴言を吐いたり子供の腕を引っ張ったりするママなど、およそ新幹線で見た泰然としたゆるやかな優しいお母さんとは違う、獣の匂いのするママたちです。

虐待されて亡くなる子供が後を絶ちませんが、彼らのママたちも、子供がちょっとぐずるとタバコの火を押し付けたり、粗相をしたり、ご飯をこぼしたりするだけでブチ切れて殴り倒したりする獣以下の人たちでしょうか。

新幹線の中で見たママなら、「ほら、ケンカしないでねー」と優しく子供をいさめられるだろうになあ。鬼のようなママと彼女では何が違うのかなーと、考えさせられました。

たぶん、鬼ママたちはボタンのスイッチ一つで目的を達成してくれる自動洗濯機ような子供を求めているのでしょう。そして、そうはいかない生の子供にブチ切れるのでしょう。自分の思う通りに行かない現実に慣れていないのだと思います。

製品は顧客満足を追求してつくられるため、どこまでも快適ですが子供は思い通りになりません。消費生活しか体験していないから、快適でなく思い通りにならないものとの遭遇でパニックになり、狂らんし、激しく憎むのだと思います。

新幹線で見たママはどんなふうに育ってきたのかな。
泰然としていられるにはたくさんの思い通りにはならないものの中でゆるやかに自分を育ててきたのでしょう。

快適な状態で大人になってしまった人々はできるだけ思い通りにならない世界を体験して、その中で微笑みながら、人を許容しながら自分を保っていられるようにレッスンしなければなりません。でなければ、獣以下の悪魔になってしまいます。

快適消費生活の中で集団催眠にかかったように導かれ、自分を王様、女王様に仕立て上げるものしか必要ない、自分しか愛せない人がひしめき合う憎しみの世界にたどり着く。そのことを新幹線ママの姿から教わった気がしました。

本当の王様、女王様は人の幸せを願い、その実現を手助けしようと心を配る人であると思います。
そんな王様、女王様なら素敵なんですけどね。

by yoshi-aki2006 | 2011-12-02 11:05 | 人間考察 | Comments(0)  

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