政治家の仕事

政治家の仕事ってなんだろうな?

消費税引き上げ論議や大連立などがメディアを賑わせていますが、国民の財産がきちんと国民生活の健やかな循環に生かされること。それだけをやってくれればいいと思います。

余計なことはしてくれなくていい。

国民生活が当たり前に送れること=それこそが幸せ=その基本を忘れてほしくないなと思います。

国債の発行をする、しないというよりか国民の財産が国民に還元される、その基本をきっちり守ってくれる政治を願わしく思います。

たとえば今、国民の不動産や年金以外の財産は1471兆円あり(日銀調べ)、その半分は預貯金で残されています。その預貯金のほとんどは金融機関を通じて日本国債購入に費やされています。

ざっくりベースで税収が40兆円、支出が90兆円、都合赤字は50兆円です。
ということは預貯金700兆円÷50兆円で14年ほど持つといえます。

国民の現金=預貯金は相続で昭和一桁世代から団塊世代へと流れができています。
団塊は年金をもらいつつ、親からの財産も多少入り、消費やらなんやらに使いつつ、なんとかやりくりしています。それで世の中ある程度回っているのだから、景気が悪いのなんだのと言いつつ、まあまあ、この世代と団塊ジュニアで日本がそうすぐにダメになるわけではありません。

しかしながら、あと10年くらいの間で、
つまり団塊世代が自分で自分のことができる余裕がある間に今の若い世代が家庭を持ち、子育てがあたりまえにできるような環境つくりを政治家がリーダーシップを発揮して、整備する必要があります。

今の支出のまま行けばほぼ14年前後で蓄えがなくなり余裕もなくなるのだから、少なくともこの数年でやるべきことは、施策を色分けすると財政再建というより、成長戦略に重心を置いたものが必要だと思います。

注意すべきは、せっかくの国民の財産が他国に奪われないようにしてもらいたいことです。貯蓄から投資へというスローガンはその意味で不完全で、貯蓄も投資も両方、必要です。
お金を投資に回し過ぎると、市場を介して強欲資本主義に奪われてしまいます。

ため込みすぎるのは弊害がありますが、金融機関を通して企業が育つメリットもあります。
貯蓄しているから企業が育たない、だから投資しなければだめという話には嘘があります。
個人が投資するか金融機関を通して投資するかの違いがあるだけです。
だから、安心して国民が貯蓄もできるようにしなければなりません。そのうえでの投資なのですから。

そして、前述したように今、国民財産の半分で間接的に日本国債を買い続けているのだから、この状態をキープできる間、できる限り、成長戦略+国会議員の定数削減込みの支出見直しをして、他国に財産をかっさらわれることなく、国民が安心して生活できる基盤を作ってもらいたい。

私たち国民もバカな話に乗せられ続けてきた反省は必要です。
郵政民営化の本当の意味を知らなさ過ぎました。
郵便事業は確かに民営化してもできなくはないと思います。
しかし、あえて国民財産を市場原理にさらすことはありませんでしたし、日本国債の主たる買い手であるゆうちょ、かんぽが民営化されたら日本国債がどんなことになるか、その恐ろしさを誰もわかりやすく説明しませんでした。

ゆうちょは国民の財産として国民の預貯金で国債を引き受け、あと10年、団塊の生活に余裕があるうちに、国民生活によい循環ができるように整備していくために必要な機関です。だから、ゆうちょの民営化はダメです。

外国との協調と協力は必要ですが、国民生活がまず第一に考えられるべきです。政治家はきょろきょろよそ見をしないで日本国民のことをしっかり見て、国民が働いて獲得した財産を国民のために使える循環を作ることに専念してもらいたいです。

総選挙にはなお時間がありそうですが、そういうことをわかって、実行してくれる政治家に投票したいですね。

by yoshi-aki2006 | 2012-03-21 18:18 | 日々雑感 | Comments(0)  

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