2012年伝統工芸の今~9月8日浅草公会堂(9日は狛江)

今日は生で能楽師笛方の一噌幸弘さんの演奏を聴くことができました!
さらにサプライズゲストに迎えられた上妻宏光さんの津軽三味線も2曲聴くことができました!

伝統工芸のスーパースターたちの間ではすでに十分なイノベーションが起こっています。旧作もしっかりできて、新作もできる人材こそが次世代の担い手であるのはどんな世界にも通じる真実だと感じました。

もう十分、その道では大ブランド、大御所にもかかわらず、チャレンジし続ける人々。

最近、シャープやソニーの凋落が株価面でも強烈ですが、ある種、成功体験に酔い、イノベーションが起こせなかったり、チャレンジ精神が失われたことが原因の一つではないかと感じます。

一時の成功体験などはかないもの。

伝統工芸の世界のイノペーターたちは挑戦し続け、道を切り開いています。
株やFX、経済や経営の世界だけ見ていてはなかなか見えない示唆をたくさんいただきました。

この素晴らしい催しは
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のイベントでのこと。

伝統工芸の世界で田中傳次郎さんが音頭を取って各界の著名なアーテイストとのコラボレーションが実現しているという印象を受けました。

片岡愛之助さんのセリフ回しも素晴らしく、茂山逸平さんの乗りの良さも堪能させていただきました。

ラストは市川猿之助さんを襲名された亀治郎さんの舞踊で幕。各界のスーパースターが同じ舞台に上がられるというのはチャリティ公演だからこそ実現できるのでしょう。

いやはや、至福の三時間でした。

上妻宏光さんのホームページで演奏日程をチェックしてまた聴きに出かけたいと思っています。


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上妻宏光さんのホームページ

一噌幸弘さんの公演日程がわかるページも見つけました。毎日のように演奏されているのですね。
能楽堂にも出かけたいと思います。

そして、ふっとつけたテレビで高倉健さんの「プロフェッショナル」が放送されていました。私は高倉健さんの映画を映画館に駆けつけてでも観たいというほどのフアンではありませんでしたが、ドキュメンタリーを拝見して
●撮影中は座らない(で体を鍛えている)
●次回の予告編で「幸せになりたい」と話されていること
●若手女優に「売れれば売れるほどおいしいことを回りが言ってくるよ。あなたが幸せかどうかなんて関係なく、売れるか売れないかが彼らの関心事でこの世界でのすべて(みたいなことをおっしゃり、そのあとの言葉は飲み込まれたけれど、幸せは自分でつかみ取ろうと努力しないと周囲に流されていくよ、売れ始めたときに注意しないと、みたいなことをおっしゃりたかったんだろうと思います)
●親からは大学まで出したのに、こんなもの(役者)になりやがって、という恥ずかしいものになったという気持ちがあった
●平戸の町の雰囲気について、私もかの地に伺って感じたことでしたが「この町のこの雰囲気はなんだろう、と歩きながら考えている」
●港に向いたお墓にすべて生花が毎朝、手向けられていることに気がついて
●「久しぶりに美しい海を見た」というセリフに「美しくない海もある、ということでしょう?」と指摘されたり

ものすごく含蓄の深いお話しをされていて、プロフェッショナルな人の持つ何か地獄の片りんみたいなものを見た気がして、強く惹かれました。

健さんの映画「あなたへ」は大ヒットしているそうですが、マイナビニュース
こちらも是非、近々、観に行きたいと思います。
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by yoshi-aki2006 | 2012-09-08 23:44 | アンテナ | Comments(0)  

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