アジアの地図を逆さにして知る新たな視点

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(地図は外務省のものをベースに独自加工しました)
今日のニュースで尖閣諸島周辺の日本の海域付近を中国の船が横断したと報道していました。
「また、どうしてそう挑戦的なんだろう・・・」と中国の行動に批判がましく思ってしまいがちですが、アジアの地図をさかさまにして観てみると中国の船が何を目的に航行したか、なんとなくわかるような気がします。

逆地図を観て、中国の立場に立つと、今回、尖閣諸島を日本が国有化したことは実にゆゆしき問題であることがわかります。

だって、太平洋にすいすい抜けられる海路が極めて限られてくるではないですか。
日本は太平洋側に何もないからあまり臨場感が湧きませんが、仮に太平洋側の島を別の国が国有化したら、結構、息苦しいと思いますよ。

なので、今日の中国船の航行はいざ、なにかコトがあった時に太平洋側に抜ける海路をちゃんと抑えとかなくちゃな、という予行演習的な部分と、
日米でなんかたくらんでいたとしても我々は気がついているんだから、というデモンストレーションと、どっかに中国を仮想敵国として潜水艇でもいるんじゃないのか、という偵察とが混じっているのだろうと思います。

それもこれも、尖閣諸島を国有化したことで中国の警戒心を強めてしまった。

別に中国から攻めてこられたわけでもないのに。

ところで中国の旅行者がぱったり途絶えた我が国日本。
数日前、ヨーロッパから帰ってきた知り合いが、「どこもかしこも中国人旅行者だらけだった。美術館も中国人らが多いから整理券が出される始末」とのことでした。

我が国は尖閣国有化に国民の税金20数億は投入するわ、中国を怒らせて旅行者が落としてくれる観光費用は失うわ、ずいぶん経済的に損な選択をしていますねえ。

でも、中国から帰ってきた旅行者に聞くとテレビで朝から晩まで日本兵がいかに中国でひどいことをしたかという映像をいまだに流しているそうです。どっちもどっちですが、仲良くはできないのでしょうか。過去の歴史をもっと勉強して、このあたりの納得できる事情を知りたいものです。

それにしても、日本人の生活困窮者が増加している最中に、何ともまあ、このところの日本の施策は実に不思議です。
国民が教えてもらっていない背景を一人一人が推測して、たった一度しかない人生をバカなことに巻き込まれないよう、賢明な判断とこれからの選択をしたいものですね。

by yoshi-aki2006 | 2012-10-16 23:00 | アンテナ | Comments(0)  

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