リーマン・ショック前にはもう戻れないのか~大金融クラッシュ後の世界

リーマンショックというとはるかかなたアメリカで起こったリーマンブラザーズの破綻(連邦破産法申請は2008年9.15)。
あれからもう数年経ちました。

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リーマンショック前、日本のマネー運用に関して、今よりはずっと活気がありました。
団塊退職をまじかに控え、勉強会的なセミナーが多数開催され、国際分散投資という選択肢も魅力的な対象として紹介されることが多かったものです。

私自身も実験的に日本国債、日本株型、外国債券型 外国株式型+金、貯蓄、保険型などで運用し、どうしたらもっとも堅実かつ、パフォーマンスが上がるかを成果を踏まえてあちこちでお話しさせていただきました。

株のタイミング投資はやり方が難しいので、自分で考案したカレンダー投資法という毎月、何かの優待や配当が得られる運用方法をご紹介してきました。

さて、2006年6月、アメリカの不動産バブルが静かに終わり、それによって雪崩のような動きが始まり、次第に大きくなり、2007年夏頃には欧米でその動きが加速し、2008年には日本にもその流れが押し寄せて、2009年春がもっとも厳しい展開に見舞われたかと思います。

日本はおまけに2011年3.11があり、石油価格の高騰、超円高と困難な展開が続きました。

この道のりをリーマンショック後としてとらえると、もう、リーマンショック前にはどんなことをしても戻れないと覚悟しておいたほうがいいな、というのが正直な感想です。

資産バブル生成と崩壊の時もそうでしたが、大きな金融クラッシュを経験すると、流れが変わってしまいます。

そして、「こんなはずでは・・・」と「いつかそのうち・・・」と思いながら、長く低迷するのです。

気をつけたいのはこんな時代の虚をついて、「世の中をよくしよう」とか「流れを変えよう」という人たちが現れるのですが、今、リーダーとして名乗りを上げている人たちをよく観察して、この人たちがどういう日本の状態を思い描いているのか、有権者としてよくよく聞き分けたほうがいいですよ。

もう戻れない。それを前提に堅実なことをしようとしているのか、
まやかしなのか。

大不況、大低迷の後、登場したニューリーダーはたいてい、戦争に至る道筋に大なり小なり道を開きがちです。
(近年では小泉純一郎総理時代に一歩踏み込んだ自衛隊の派兵が行われました)

今こそ、賢い国民性を発揮して、ミスリードされないよう、一人一人がしっかりしたいものですね。
今回は考えるヒントにしていただければとアメプロにアメリカ大統領選挙についてのトピックで2回連続で執筆しています。ご参考になればうれしいです!

近々の講演会のご案内としては、持ち時間は50分ですが、一人一人が日本経済プラスYOUの講演会
で登壇させていただきます(すでに多数のお申し込みを頂き、ありがとうございます!)
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当日は光世証券さんの会議室にてお話しさせていただきますね。

by yoshi-aki2006 | 2012-10-25 09:45 | マネー | Comments(0)  

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