今、東京都内でシェアハウス問題が浮上~地域の住宅政策審議委員報告

世の中に何か貢献できたらうれしいなという気持ちから本業以外に地域の住宅政策審議委員としても活動しています。
その会議の中では、地域の住宅事情をかんがみ、どのようにしたら地域の人々が気持ちよく住宅に住むことができるかを主眼に行政の施策に対して意見を述べる機会をいただくのですが、集まった委員から直近の地域の住宅環境問題の話題が出ることことも多く、いろいろ考えさせられます。

直近の話題としては高級住宅地で高額貸家として借り手がなかなか見つからないとオーナーの中にはシェアハウスとしてビジネス展開をされる例が増えているそうです。

中には台所やトイレ、風呂は共有で二段ベットをバーッと設置して月、4万円で20人というような料金設定を敷くところも。ちょっと、びっくり・・・。

もちろん、住まい方の提案として機能しているシェアハウスもたくさんあります。

一人で暮らすより、家をシェアして助け合いながら暮らしたいというニーズもあり、悪い例ばかりではありません。

しかし、高級住宅街にポツンとそういうシェアハウスが生まれ、20人もの見知らぬ人たちが始終出入りするというのは地域住人にとっては奇特な印象を受けるようです。

治安上は大丈夫なのだろうか?
おかしな宗教的な施設ではないのだろうか?
住民票はどうしているのだろうか?

今のところ監督官庁ははっきりせず、問題の顕在化がない限りはだらだらとなし崩し的に優良、劣悪ひっくるめてのシェアハウスが増加しそうとのこと。

また、業者は空き家を抱えて収益性向上を検討しているオーナーにセミナーを開催して、シェアハウス経営を勧める動きもあるそうです。

入居ニーズとしては様々なケースがありそうですが、所得が200~400万円前後の新中間層に入るか入らないかぎりぎりの若い人が基礎的なお金を貯めようとして一定期間シェアハウス生活で通す例もありそうですね。

ちなみに株式市場では不動産関連株が動意ずいていますが、シェアハウス問題と絡めて、業界事情を知ろうとするのもいい社会勉強になるように思います。

シェアハウス。

これからよく耳にする言葉かもしれません。

by yoshi-aki2006 | 2013-01-31 17:08 | アンテナ | Comments(0)  

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