そこまでやる?!
2006年 05月 29日
しゃべり方がへ~~~ん!
ちょっと、ていうか相当キザっぽくない? 何でしゃべるとき小指が立つのよ、という感じ。
2回目会ったとき、意気投合! 悪いやっちゃないよな。そう思った。
今日からアータは私の舎弟(と、勝手に決め付ける)
向こうも「お~ね~たま~~~」と甘えてくる。
ヨシヨシ。可愛がってくれようぞ。苦しゅうない。ちこう寄れ。
ところが人によって××さんはすこぶる評判が悪い。あくどいとさえいわれる。何で?
××さんが自分の仕事の細部までこだわり、うるさく現場に介入してくるからだ。
制作者からは「アンタにそこまで踏み込まれることないよ」と拒絶反応がでる。
××さんは気に入らないと全ての仕事を引き上げてしまう。
そこまでやる態度に瞠目する。
若いのに、なかなかやるのう。そこまでやるから売れるんだろう。が、現場は次第に嫌気して××さんはジプシーのように取引相手を換えていく。
◆◆さん。この人も「私あの人ダメ」とよくいわれている。何で?
こだわりすぎるからだ。
例えば、小さな切手くらいの大きさの人物紹介写真の撮影のとき、カメラマンに8回もポラロイドを撮り直させる。この人の本質は「ごつごつした男」であるように思うが、それを誰より自分がわかっているためか、女っぽくみせようと自分の外見にとてもこだわるのだ。
確かにブサイクな自分の顔写真が月刊誌に載ったりすると、人が考えているより、載った本人はユーツになる。約1ヵ月も、私のブサイクな写真がさらし者!
なんとーーー。「神様ぁぁぁ!」ってな気分になる。
あまりな写真にはNGを出したくなる。事実、私も横綱、関取のように写った写真は「却下させてもらっていい?」とお願いをする。しかし、8回もポラを撮りなおしてもらったことはさすがに、これまで一度もない。せいぜい2回だ。
ポラというのはカメラマンが主に自分の機材の設定が正しいかどうか、試しに現場で撮ってみるもので、これで仕上がりを確認して、本ちゃんの撮影に入る。よほど親切なカメラマンは別として、こちらから頼まない限り、被写体に、わざわざ見せてくれはしない。
◆◆さんは一回目「顔がぎらついている。却下」とのたまわれたそうな。延々出るNGについにカメラマン激怒。「写真は実物そのままにしか撮れませんから」と言い捨てたそうだ。
本の表紙のイラストが上がってくる。NGを3回出したところで「そこまでやる?!」という領域に入ってきた。他の仕事の最終処理にもダメだしをし、自らデータ処理を大車輪でやってのける。
「ボランティアじゃあるまいし、こんなライティングによくNG出さずに金払うよね」と。
「ま、あんまりいうと制作側に悪いしなー。妥協も必要かなー」と迷いながら。
前出の××さんは超売れっ子だ。××さんにちなんで
嫌われても「こうすれば売れる!」という信念のもと、自説を貫き通すか? 妥協するか?
大ベストセラーは自説貫き組から出る確率が圧倒的に高いのだが・・・・・。
by yoshi-aki2006 | 2006-05-29 17:23 | シンキング | Comments(2)