あなたのまわりのモンスター対処法「勝たなければ気が済まない人」と出会ったら?

まったくロジックの通じない相手と仕事の現場や私生活で遭遇してしまうことがあります。

今日は身の回りのモンスター対処法第一弾として「勝たなければ気が済まない人」と出会った場合の対処法を考えてみましよう。

Hくんの場合はこうでした。
HくんはA社の若手ホープと目されていて、社内外からも大きな期待を寄せられていました。
順風満帆にスタートしたHくんの会社員人生でしたが、ある日、上司のX氏から「なんでお前そんなに人気があるんだ」と目をつけられました。

X氏は男でも女でも自分より目立つ人間、人気のある人間が大嫌い。
自分が常に一番でなければ気が済まないのです。
自分が「場」の中でもっとも目立っていなければ我慢がならないわけですね。

なのでHくんが仕事で頑張れば頑張るほど、人から評価を得られれば得られるほど「なんだよ、あいつ!」とねたむわけです。

取引先から「Hくんは見どころがあるね」と言われれば、本来ならHくんの上司として「ありがとうございます!本人の励みになると思います。会社に帰ったら申し伝えます!」くらいの返事をしておけば「おとなげ」があるのに、X氏は「えー、そうですかねー」と言いつつ腹の中ではムカ~。

「俺を差し置いてなんだアイツは!」
「なんで行く先々でHの名前を聞かされなくてはならないんだよ!」

と腹を立ててしまうわけです。

次第にX氏はHくん憎しでいびり倒すようになり、あることないことを上司に告げ口し、しまいには針のむしろのような状態にして退職に追いやってしまいました。

こういう「俺様こそ一番ロジック」な人って時々いますよね。
そういえば、
川崎多摩川河川敷事件の犯人も「自分より多くの人から好かれ、人気のある被害者少年が憎かった」という供述をしているとの報道がありましたね。
驚いた方も少なくなかったと思います。
年上のお兄ちゃんとして地方から出てきて慣れない年下の少年をなぜ可愛がってやれなかったんでしょうか。
相手の命を奪ってまで、自分が勝りたいって心理や恐るべし・・・。

こうした例に象徴されるように、
自分より人気のある人間が憎いという輩は相手が年下だろうが、異性だろうがお構いなしのようです。


自分より人気がある→相手が持つ人気が自分にはないのが耐えられない。

世界観が自己愛で満たされているため、少しでも相対価値としての自分を意識させられるとみじめな気分になり、それが怒りになり、不愉快な状態を解消するためには相手をやっつけるしかない、と躍起になってしまうのです。

こういうゆがんだ自己愛モンスターが職場、ビジネスの現場にいたらもちろん業務の大障害になります。
まともに仕事できなくなります。
しかし、モンスターには世間一般常識や業務上の「掟」のような仕事のロジックは通用しません。相手への好き嫌い、「自分の一番感」が満たされるかどうかで仕事しますから、嫌われてしまった場合は仕事以外のことでかなり気を遣わなくてはならなくなります。

これは辛いですよね。

モンスターは自分をちやほやちやほやしてくれる相手にだけ対応するため、仕事ができる人ほどイライラさせられるでしょう。

仕事にプライドを持っている人ほどモンスターに「ちゃんとしてくれませんか?」の一言でも言いたくなると思います。

しかし、真正面から業務改善命令的に相手にストレートボールを投げても無駄です。

そういうモンスターにつける薬はない、とまずは覚悟を決めましょう。

モンスターは人気のある人間に嫉妬し、あらゆる妄想をふくらまし、自己防衛のための行動をメビウスの帯のような出口のない回路の上で永久運動してしまう「出来上がってしまっている怪物」です。

生育歴から生成発展して今日まで来ているので、他人の一言や二言でまっとうな仕事ロジックに軌道修正されることはありません。
モンスターは自分が一番という状態を死守するためには何でもするため、侮るなかれ。

こういう人に目をつけられたら逃げるに限ります。

部署替え、転勤、シフト替えなどでなるべくその人の目に触れないように自ら動く。

何しろモンスターは目の前にいる人気者が嫌い。おそらく子供の頃、あるいは若い頃に狭い人間関係の中で味わった自分が世界の中心であり、一番であるという絶頂感、万能感をいつまでも手放せない人なので、その狭い視界から消えるのが一番いいのです。消えなければHくんのように針のむしろを敷きつめられて追い込まれます。


「なんで自分が!」と憤りを感じると思いますが、フェードアウトするのがもっとも安全です。

次に有効な手はモンスターの上を行くモンスターの陰に隠れること。
寄らば大樹の陰、長いものには巻かれろ方式のモンスター対抗版です。

自分ひとりの力は微力ですが、束になれば三本の矢で強くなり、さらにモンスターと対抗できるビック・モンスターの陰に隠れられれば自分に対する直接的な風当たりは減らすことができます。

誰一人としてモンスターをよく言う人はいませんが、それでも首にならずに仕事の現場に居続るのは何か事情が潜んでいるはずです。しかし、いずれは淘汰されますので、腐らずへこまず淡々と仕事に人生に前向きに即天虚私の精神で対応したいものです。
道は必ず開けると信じましょう。


自分は自分。

素晴らしい使命をもってこの世に生まれたことを思い出し、昨日より今日、今日より明日につながる畑を耕しましょう!


「なんでこんな人が仕事場にいるんだ」というような人間関係に悩んだときは、「自分がどんな困難に遭遇してもやり遂げたい仕事の使命を思い出すために天が遣わした障害物」と思い直して、やり遂げたい仕事を丁寧に思い返しましょう!


ちなみにHくんは今、世界的企業でしっかり働いています。X氏はHくんをはじき飛ばしたつもりだったかもしれませんが返ってHくんの人生は開けたと思います。よかったねHくん!

by yoshi-aki2006 | 2015-04-20 00:59 | ライフスタイル | Comments(0)  

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