日銀マイナス金利政策で始まる「オーバーラン相場」
2016年 01月 30日
その政策意図については日銀発表のペーパーが説明しています。
これに対して株価は日米ともに即反応し、日経平均株価は大幅高。その後のニューヨーク株式市場でも大きく値上がりしています。
木村佳子のブログ(経済・株トピックで更新している私のアメーバブログ)1月15日号
の表を観ていただいてもわかるように、1月18日、27、28日は仕込み場でした。
1月21日のあかつき証券武蔵小杉支店、28日の八日市場支店でも「買いスタンス」をお示ししましたが、2月相場はこの日銀のマイナス金利先取り相場として十分期待できると思います。
相場はこれまでなかなかリスク資産に投入される機会がなかったマネーの市中還流を先取りしてかなりいい線まで戻れると思います。
その水準ですが、まずは19000円前後としておきたいと思います。
私は講演が主力のビジネス展開をしていますので、個別銘柄は講演の中でお話するようにしていますが、次の講演まで時間がある場合は、ヤフーファイナンスに寄稿することがあります。
ご参考になれば幸いです。
さて、この度の日銀マイナス金利政策ですが、日銀人事のアノマリー、行内出身総裁と財務省系の総裁では政策アプローチが異なります。
今までの流れでは黒田さんのような日銀マンではない総裁のとき、アクセル全開傾向でオーバーラン気味、
日銀マン総裁の時に是正措置で窮屈な強制コルセットに肥満体を押し込めるような状態になり、コルセットがきつすぎて循環不能、といった経済状態になる印象でした。
今の黒田さんの政策は欲が飲ませた塩水でバブルはじけて行き倒れた日本経済に「水飲め、水飲め」と口に如雨露を当て、大量の水を飲ませているようなもの。
日本経済は少子高齢化と生活者の構造変化によって基礎体力は急低下傾向です。
アメリカも中国もヨーロッパも暮れていく途中なれどまだ日差しはある中で、鮭とばのように干からびた体に大量の水を注ぎ込まれている状態といってよく、「明るいうちにはよ、立ち上がれ。もう一働きせよ」と煽られているような印象です。無理無理立ち上がり、走れたとして、ゴールは第二のブラジル(目下不況。オリンピックを当て込んで設定された投信を昔買った人は大損害)の二の舞?
それとも、ジョージ・ソロス氏のいうような第二のリーマンショックに突っ込んでいく?
いやいや、第25代日本銀行総裁 澄田智氏のその後の世界、失われた20年に再突入?
当座預金をマイナスにして貸し出しにまわせたとして、かつてのドバイや今の中国のように開発されたまま、人がすむ気配なく、放置されたマンション林立ゴーストタウンみたいなものを日本国中に作るような開発に回るのなら幸せ感薄い国ランキングに登場する未来が待っているだけな気がします。
投資は人にすべし。
子供をちゃんと育てられる国に。
知識でなく知恵ある人の国に。
そうすれば「日銀の規制緩和でこの道はかつて来た道いつか来た道」
にならずとも済みます。
ちなみに2月は相場は期待できるものの、地震や火山噴火に要注意です。
次の講演
2月10日三田市
東京では2月13日有楽町と
2月29日東証会館です。
by yoshi-aki2006 | 2016-01-30 10:52 | マネー | Comments(2)