政府の経済対策 いつ何?

安倍首相の笑顔がトップ紙面を占める新聞。
選挙特番では池上彰さんが「安倍さんは選挙中、ほとんど憲法改正問題に触れませんでした。なぜですか?」と斬り込んでいましたが、ディベート術にたけた安倍首相は笑顔を作ってあたりさわりのない答え方でうまくかわしていました。

今の安倍首相は勝利でたくさん出るといわれるホルモンのせいもあってか、自信に満ちています。
その姿に「危うさ」を感じるのはこちら側が経済勝者の感覚をずっと味わっていないからかもしれません。

いずれ、憲法の問題は国民投票にゆだねるという言葉があり、
若い世代は自民党支持であり、
年齢が高くなると「自民懐疑」の票も多かったとの報道がありました。

イギリスのように国民選挙がある場合は国家を二分する騒ぎになるのでしょうか。
いやいや、日本には元寇の時にも不思議な現象があったように

国民投票の前には思わず改憲に票を投じたくなるような事象に見舞われるのでしょうか。
高齢者には見えている光景が若者には見えていないという点で
歴史は繰り返すということなのでしょう。

痛みは経験しないとわからない。

私も新人類と言われた世代で詳しいことはわかりませんが、悲惨な出来事は祖父母や親たちから聞いていますし、経済の混乱の影響も大きかったようです。

戦争国債がパーになって我が家の経済が危機に瀕したことや敗戦とともに大砲技師だった祖父が住んでいた官舎から出ることになり、家を失ったこと。
その官舎には様々な物資が備蓄されていたらしいのですが、ある有名大企業がトラックをしつらえてやってきて、ごっそり、持ち去ったこと、など。

戦争は弱肉強食の大シャッフルでハゲタカにはよくても普通の人には困窮、困難が降りかかってくると感じます。



若い世代に
各々がしっかり判断しろと大人が自分の背中で見せていくしかないですね。

その大人ですら一億層幼児化しているといわれる今の日本。

その大人に
誰がご褒美をくれたのか、海外勢でしょうか。
株式市場が爆上げした選挙明け月曜日。

株持ちから金持ちになりそびれている個人投資家は迷っているところかと思います。
そこにすかさず、安倍首相の「まずは経済対策をしっかりします」との会見です。
経済対策といえば内閣府に掲載されているのはちょっと古いものですね。

産経新聞の報道によると12日にも具体的な内容を報道するとのこと。

10兆円の補正予算が組まれるとの報道もあります。
問題は財源です。


赤字国債(国民が最終的には負担する資金)で補う可能性も指摘されています。
今は低金利なので国債の利払いも新規国債の負担もそう大きな問題ではありませんが
今後、金利が上がったときには一気に日本はブラジルやイタリア、スペインのような財政の厳しい国の仲間入り状態になりそうです。

エコノミスト、ストラテイジスト、私も含めて先行きをセミナー等で述べる立場の人たちは
すでにその点に触れざるを得なくなっています。


しかし、勝てば官軍ということばがあります。
勝ち馬に乗ろうとする政財界の動きが後押しして、日本のブラジル化リスクに触れるのは今は野暮なのでしょう。

賢明な投資家は、
乗り降りをしっかりしたいものですね。
証券ビジネスに携わる人たちは私も含めて、投資家の資産が減らないような堅実なアイデアを出し続けたいものですね。


ちなみにいろいろな分析ツールを用いて株価指標を観察しているのですが
これだけ株価が反発してもなぜかシグナルは「売り」のままです。

日進月歩のAIがこれまでの分析ソフトの結果をも計算しつくして掌でコロコロ、投資家心理を手玉に取っているからでしょうか。私の知りえる分析ソフトのモジュールがフィットしていないのかもしれません。

用があって出かけた兜町でもっぱらの話題は日本を代表するある証券会社が「確率5%で一年以内の日経平均株価6500円説」のレポートを発信したことでした。確かに確率上の計算ではそう出たのでしょう。

もっともこの証券会社はブレグジットの三週間前にテレビ出演した担当者が「このまま為替は115円を夏に向けてつけていくでしょう」と発言したり、年初には「今年の日経平均株価は2万円超」との見通しも出してセミナーでも強気でしたから、幅の広い予測が得意なのでしょう。

予測はその時はベストなロジックで導くわけで、
予測ビジネスで外れた時のこっばずかしさと申し訳なさは私も知り尽くしていますので、勇気があるなと思うのですが、
「まさか」の予測が当たることも少なくありません。それを踏まえてしっかりと今の株価と付き合っていきたいと思います。

私も勇気を出して言えば、
●改憲問題国民投票の前に南シナ海、東シナ海海域で緊張を強いられる出来事が来年には起こり得ると思いますし
●日本国内でもテロの脅威の確率はぐっと増すだろう
と思います。

もしもオリンピック前にそうした事態が起こればインフラ投資に投じた資金回収は困難になり、
日本がブラジル化するリスクはぐっと増すと思います。

まずは12日発表予定の経済対策に注目し、

整備新幹線全国網・・・田中角栄氏の列島改造論

影絵となる首都被災に備える地方分散
ヘリコプターマネー政策のメリット、デメリット

など関連株をセミナーでご案内してまいります。

7月16日富山、7月17日金沢で一日2回、合計4回講演し、
政府の経済対策 いつ何?_f0073848_595234.png

詳しくはシンサカモト証券にお問い合わせください。富山、金沢とも午前が女性向け、午後がIR説明会と株式講演です。
IRセミナーお申込みと詳細です女性講座もシンサカモト証券でお申し込みくださいね。


19日鳥取、22日福山、23日東京、28日広島に伺います詳細です


ヤフーコラム更新しました
テーマはヘリコプターマネーです。



海外のヘッジファンドは日本株買い戻しへ。


ちなみに預貯金に眠る個人の家計はヘリコプターマネーで価値減の悪夢も???

by yoshi-aki2006 | 2016-07-12 05:11 | マネー | Comments(0)  

<< 東京都知事選挙の行方 ホームページのアドレスが変わり... >>