何故、「あってはならないこと」のように大騒ぎするのか?~トランプ氏はアメリカ国民の投票の結果

メディアでは連日のように

●トランプが選ばれてしまった
●これは大変だ
●日本はえらいことになる
●アメリカは分断騒ぎ
●世界経済は大変なことになる

などのテーマで大騒ぎです。まるでトランプ氏が選ばれたのが悪かったようなトーンなんですよね。私はこのトーンにとても違和感を覚えます。

なにもトランプ氏が不正をした結果、勝利したわけではなし、アメリカ国民の選択の結果がトランプ氏なのです。

2016年11月13日朝刊・朝日新聞の社説にアメリカ国民の声として「トランプ氏を選んだことに対する結果こうなったことに驚かれていることに驚いている、という声がある」という趣旨の記述がありました。私もなぜ、そう、マスメディアが驚くのか不思議です。

ならばウオール街や大企業から多額の献金を集め、メール問題をずっと蒸し返される危険のあったヒラリー氏をアメリカ国民が選んだほうが良かったのか?
夫がアメリカ大統領で自身も国務長官を務めた経験があるからエスタブリッシュメントにとって安心だったのか?

女性の代表だから、ガラスの天井を破る存在として、ヒラリーが大統領になる現実をみんなが望んだのか?

それはエスタブリッシュメントが想定している机上の計画図として都合がよかっただけだったのではないでしょうか。

普通に働いて、アメリカの中産階級から滑り落ちた生活者の実感からは遠かったから

・不法移民を国に戻そう、安く働く彼らが自分たちの職を結果的には奪ったのだから
・自由貿易でグローバル競争を進めるのはNO=職場が無くなったのはグローバル競争の結果だからそれに反対

を表明し

わかりやすいスローガンを掲げて自分の力で不動産王になった男=トランプ氏に票を投じたわけですね。

それに対して、各メディアの驚きようは何でしょう? メディアは「大変だ~」が商材なので、わからないではありませんが、民主主義の結果がトランプ氏を選んだことに対して、もう少し、敬意を表するべきだと感じます。

もちろん、民主主義も時に間違うのは歴史が証明しているとおりです。

美濃部都政で大借金ができ、改革派の都知事として青島幸男氏、石原慎太郎氏、猪瀬直樹氏、舛添要一氏らを選んできたのは都民ですし、その流れで小池百合子氏も選ばれた流れを見ると、

・このひとこそは

で選んだ人にいい点とそうではない点があり、いい点がそうではない点を下回ったり、基本的なスタンスとして「これだけはNG」という点を守っていなければ、

・次こそいい人を

と次の人に託す。

黒人初の大統領として選ばれたオバマ氏のもとで黒人が何度も白人警官にむやみに命を取られたり、格差が広がるばかりで、財政赤字も膨らんだ。

だったら、手あかのついた人ではなく、今までとは違うタイプの人がいい、

というわけでしょう。

心配するとしたら、トランプ氏の「不法移民の強制送還」に反対する勢力からの報復でしょう。人気のあったレーガン大統領にもそうした不穏な変事がありました。

来年、トランプ氏は警護を万全にすべきでしょう。
というわけで、「トランプ大統領誕生は民意」ということから過剰に逸脱した扇動的な報道に毒されすぎないことが大切です。

アメリカの現状がけして「アメリカン・ドリーム」を醸成するものではない、ということが疲弊した中間所得層の実感であり、その打開をトランプ氏に託した、その動きにこそ、視線を向けるべきでしょう。

中間所得層の下流化はもうすでに始まって久しいとはいえ、数年後の日本はもっと格差が開いているかもしれません。日本の政治がロールモデルとしているアメリカはすでにその道をたどってきたわけです。

自分の未来に自分がしっかり計画性とセキュリティ対策を立てないといけませんよね。

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by yoshi-aki2006 | 2016-11-14 10:49 | アンテナ | Comments(0)  

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