苦境・東芝に食指を伸ばす中国の影~高高度ミサイル防衛システム配備がトリガー

アメブロの「木村佳子のブログ」に「小池百合子さんが総理になる日」を投稿しました。
http://ameblo.jp/yoshiko115km/entry-12255157514.html

彼女なら、総理になるかもな?
今年、もしくは来年、なるんじゃないか?

風が吹いている! そう思うようになりました。

関連して、私は小池百合子さんがアリババの馬代表と面談した理由に関心をもっています。
アリババの馬さんといえば、習近平さんと非常に近い。

その中国は今、日韓米で推進する高高度ミサイル防衛システムの配備の全力回避に動いています。
配備を決定した朴槿恵大統領は弾劾されて失脚。
次期大統領有力候補は高高度ミサイル防衛システムに慎重姿勢といわれますから彼が就任すれば中国は我が意を得たりでしょう。

日本では突然、降ってわいたように安倍昭恵さんが森友学園問題で名前が出で、国会が紛糾。
安倍総理が困窮する事態となりました。

不思議だなあ、と一連の事件の成り行きを見ていましたが、籠池理事長の発言を記者会見などで聞く限り、マスコミがエキセントリックだと大非難するほど、彼がハチャメチャな発言をしているわけではありません。確かに園児に軍歌をうたわせたり、行き過ぎだと感じる教育に違和感はありますが、籠池氏の肉声を聞くと「園児の皆さんに申し訳ない。どこかで幕引きをしなければならない。責任をとって辞任します」という発言には「いうべきことは言っている」と思いました。
 もちろん、マスコミ報道で言われているような勝手に人の肖像を使ったり、有名校と提携しているかのような虚偽はあってはならないことです。
が、有名人の肖像を勝手に使うような困った人、法令遵守をしない人はいるものです。

問題の本質はそこではなく、なぜ、安倍昭恵さんがかかわってしまったのか、なぜ、国有地をあのような形で入手できたのかのほうが解明されるべきことでした。このままでは籠池ファミリーがめちゃくちゃな人たちだから、財務省も安倍昭恵さんも落ち度がなく、被害者なんだという美談風のオチになってしまいます。

まあ、それはどっちもどっち、相手あっての事案であり、大の大人がやすやすと相手に担がれ、ここまでのことにはならないわけで安倍昭恵さんも広告塔にされかねない相手にかかわりを持っていたことは国民として「総理夫人としてのリスク管理をしっかりしてもらいたいなあ」と思うし、財務省理財局も形式通り手順を踏んでことを進めたことであっても、朝日新聞が調べ始めたきっかけが「相手が非公開にしてほしいと言っているので、情報公開できない」と回答したことから火種となったわけで、忖度したといわれても仕方がないでしょう。

それはそれとして。

そうした「筋論」はここでは掘らないことにして、誰がこの騒動を「しめしめ」と思っているかがポイントです。

この騒動が起こった原因として、高高度ミサイル防衛システム導入がトリガーとなった、と言えないでしょうか。
(詳しくはアメブロ「木村佳子のブログ」をご覧ください)。朴大統領弾劾と非常にタイミングが合っています。


さらに、この騒動に関連して、もう一つ、私が関心を持っているのが東芝の苦境です。
東芝といえば、かつて、関連会社で輸出してはいけない軍事転用可能な製品を輸出し、問題になった過去があります。
東芝機械事件です。

その東芝が大苦境に陥っているのはご存知の通り。
その東芝に接近しているのが中国です。スマホ版では見られないかと思いますが
参考記事にリンクを貼っておきます。
東芝に中国接近、トランプ政権が懸念
東芝と中国に関する記事
中国企業が東芝に食指
関連記事

中国は大苦境に陥ったギリシャの港も民間企業を通じて購入したし、オーストラリアやカナダにも着々と進出しています。

今の東芝の苦境に手を差し伸べようとしている理由はもちろん、東芝の技術力でしょう。

東芝に日本政府が介入するなり、財界が加入するなりすれば「民間企業を助けるのか」と大ブーイングが起こるでしょう。しかも3月、期末です。銀行団の判断もわかれるところですからタイミング的にも絶妙です。

しかし、東芝を放置するリスクはないのか?

トランプ政権は東芝の苦境に接近する中国の陰に警鐘を鳴らしていて、それはアメリカからすると至極まっとうな反応だと思います。

オバマ政権とトランプ政権ではまったくアプローチが違うわけで、そこに東芝問題も絡んでくる。
さあ、どうする?


ちなみに私の仕事は生活者の資産形成の一環で、配当や優待を出し続ける信頼のおける企業への株式投資を紹介したり、団塊世代の人たちが退職後に株式投資で大失敗しないように、ストラテジーを考えて提供することです。

株式評論家、あるいは経済評論家という分類になるかと思いますが、
資産運用アドバイザーとか経済アナリストという肩書で紹介していただくことがあります。

仕事の根本は生活者が資産運用で大失敗しないでほしい、という一点です。
そのための経済解説を仕事の延長線上でしているわけで政治的なポジションはありません。

早稲田大学大学院には中国の優秀な学生がたくさんいたし、お互い助け合って学生生活を送りましたし、
都政についてもノーサイド。
小池都政と石原都政、どっちがいいのかはわかりません。

ただし、都民として、舛添氏の子供の絵本、散髪代まで公的費用で賄っていたらしい姿勢にはもちろんNOです。
なら、小池都政を歓迎しているかというと、築地問題を政争の具にしないでもらいたいと感じています。
土壌汚染だ、食の安全だといわれれば、確かに気になりますが、豊洲も築地もその結果、風評被害にさらされている点はどうなんだろうか。

都民も傍聴もできる議会でそれなりに時間をかけて決まった事柄であり、すでに建設も終わっている状態で、都民は一連の費用を税金という形で負担したステークホルダーです。
もし、阻止するなら、都知事になってからでなくても、以前から大臣も経験した政治家だったんだから、もっと前から政治家として反対表明し、疑義申し立てするなり、都民に講演して反対運動をする方法もあったと思います。
オリンピック問題でも、大騒ぎしたわりに、結果は、「あの騒ぎは何だったのか?」との印象はぬぐえない。費用負担のツケを払わされている都民の目線は騒げば騒ぐほど、得しているのは小池さんではないか? メディア露出度が増し、都議選に自分の意にかなった議席数が伸びる仕組みを作っているのではないか? という点に注がれる。

現在、移転ストップでの膨大な補償費用、空室状態でも現地の運転コストがかかっている点は「それってどうなの? もったいなさすぎる」「知事としてほかにすべきことがあるのではないか。他県の知事は静かに黙々と仕事しているじゃないか」という意見もあるでしょう。

もっとも、どんな都政をしても、誰が都知事になっても100点満点はありません。

さて、東芝。社会人になって通った2つの大学院には東芝の人、元東芝の人がいましたが、社内政治に気を使い、一人は嫌気がさして転職、もう一人は会議のたびに社内政治にへとへとになっていて、人間性も変わらざるを得ないと吐露していました。

社内政治に疲弊し、今日を招いたと受け止められかねない東芝の現況。その東芝の技術力が狙われています。
オバマ大統領が「対話」を重視したがゆえに、中国が台頭し、それに待ったをかけるトランプ政権の誕生で生まれる新たな潮流に、日本の政治経済も企業も嫌がおうにもさらされています。

東芝はどうなればいいのか? 
投資家として東芝を客観的に判断すべき時ですね。
シャープが台湾資本の下で再生を図るように、かつては日産自動車が、そして近年では三菱自動車がヨーロッパ資本の下で再生するように、東芝が中国資本の下で再生するのか、
別の再生の道を探るのか。

国民として、生活者として、企業、日本の政治経済、国際情勢がどうあるべきなのか、都政も含めて、仕事の面から、生活者としてしっかり考え、観察が必要ですね。


今後の講演予定です
※東京では4月12日東証会館15:00頃(主催・日本証券新聞リサーチ)
と25日は18:00頃八重洲ベルサール(主催・マジカルポケット)です。


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by yoshi-aki2006 | 2017-03-11 09:59 | マネー | Comments(0)  

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