どこにいく日本 政局と国会解散の時期

マダムたちとおしゃべり。
「都議会選挙、どこに投票したの?」
「都民ファーストの人」
「あら、小池さんのフアンなの?」
「ううん。小池さんは嫌いだけど、自民党のおじさんたちはいなくならないとだめだと思うの」
「小池さんのフアンではないけど、前の人より仕事はしている気がする」

要約するとそんなお話でした。

これが民意の一つなんだろうなあと思います。小池さんが好きだ、という男の人はいましたが、総じて、「小池さんは好きではないけど、今までの舛添さんよりはマシ」という声が多かったですね。裏返せば小池さんを評価する、ということなのでしょう。
ところで小池さんを好きではない、という感情は

●勝つことだけに興味があり、やることにそつがない点、勝つことだけにぶれない点

ゆえかと思います。そんな人を好きになる人は世間的には少ないから、まあ、やっかみ、嫌われるのも勲章みたいなもんかと思います。

私も「弱い人を応援したい」、逆張り派。だから順張りは苦手という意味で強すぎるヒトは嫌い(^^)


以前、いびりで有名だったある男性に怒髪天突く勢いで気色ばんだ女性に「小池百合子さんはどんなにいびられてもしらーん顔している。涼しい顔してかわす。彼女を見習わなければならないよ」と意見していた男性がいました。それはずいぶん昔の話ですから、ずっとずっと以前から、強い心臓をおもちなんだろうと思います。

さて、最近、テレビに出始めた舛添要一さん。相変わらずだなあ。話のロジック、全く変わってないですね。
別荘も売ってないし、ホント、あの時のまんま。
彼がもう少し人から好かれる人だったら、少なくとも都知事を選び直すような選挙資金は使わなくて済んだわけで、その意味では、都民にムダ金を使わせた元凶なのに、その詫びを心底感じている印象はないですね。
いくら逆張り派の私でも、舛添要一さんはパスだなあ。

ご自身を被害者くらいに思っておられる感じが言葉の端々から感じられます。
「無理やり都知事から引きずりおろされた」というふうに感じておられるんでしょう。

しかし、こういう人がいたからこそ、小池百合子さんは都知事になれたのであり、その点では「働き」はあったわけです。

常にだれか悪者の権化、象徴と位置つけ、選挙民に勧善懲悪の選択という意味で「選ばせる」ので、選挙民は自らがいい選択をしたという気持ちにさせられる点で小池百合子さんは戦術にたけています。
今回も自民党の長老を「古い議会」の象徴としてイメージさせて若い人達を大量投入する作戦で都議選で勝利しました。

勝てば誰も文句はいえないわけで勝負はあった。
戦い方がうまいなあ。すごく学ばせられる。

推測するに小池さんのお父さんがかつて選挙に出て落選の経験を持ち、選挙は出るからには勝たねば意味がないことを叩き込まれた経験を持つからでしょう。負ければただの人。こんなにみじめな存在はありません。だから選挙に出る以上、絶対に勝たなければならない。

それにしても安倍晋三さんは大変だなあ。ものすごい逆風。もう、おいそれと解散はできない。
衆議院の任期まであと一年半。
それまでどうやってしのぐのか?

目下、株価、為替が大きく崩れていないのがせめてもの救いです。

とはいえ相場も一寸先は闇という点で政局と同じ。

小池百合子さんが取っている戦法「悪者を見つけて勧善懲悪を選挙民に行わせる」高等戦術。
安倍政治にはその「悪者」が北朝鮮しかいないような状況。

弱り目に祟り目。

今まで一強できた慢心が亀裂を生み出している危機にどう対処していくか、みんなが見ていますね。
デモ隊に向かって「あのような人達に負けるわけにいかない」という発言も侮れない破壊力を持つことに自戒していただきたいと思います。もうこうなったら改憲スケジュールには慎重になるべきでしょう。そもそも、改憲については唐突過ぎるわけで、そこにボタンの掛け違えがあることを安倍さんはわからなければならないと思います。政治的に一強できたことと、民意とは何の関係もないことなのだから。それを突っ走ろうとするから、「帰れコール」が起きてしまう。「国民をばかにしている」と怒る声にもつながるわけです。
昭恵さんがFace bookにあげている加計学園の人とのワイングラスを掲げての談笑写真もマズイ。

ああいう写真が緩みの象徴となってしまう怖さを知らなければなりません。

安倍さんも昭恵さんも間違いなくセレブですが、そういう断片は絶対に見せてはいけない。料亭政治の延長に見られてしまう。
土光敏夫さんが何故、偉業を成し遂げられたのかを今、もう一度、噛みしめなければならないのではないでしょうか。

株式市場も都議会選挙後の政局に関心をもっています。
年内解散は厳しい。
来年は天皇陛下のご退位やアメリカ中間選挙などイベントだらけ。
そうこうするうち衆議院任期。

解散の時期など株価や銘柄にも影響が出やすいことだけに、今回、大崩れしていない相場展開ながら、だからこそ細心の注目をしながら駒を進めたいところです。

何も起こっていないかのように見える時こそ、何かが水面下で始まっていると用心していきたいですね。


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by yoshi-aki2006 | 2017-07-05 02:15 | アンテナ | Comments(0)  

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