#イケガme tooでテレビ局の無敵の知識人・池上彰ビジネスモデルは崩壊した


昨今、話題となっている#イケガme too 問題。

池上彰さんの番組で識者にさんざん取材しておいて、出典を明らかにしないで放送していた問題ですね。
本質的にはテレビ局やラジオ局などの下請け制作会社が次々と番組を作らなければならないブラック現場で、ネタ探しに困窮。
識者に聞きまくってネタを固めて番組を納品するシステムにあると思います。

私も別の番組で経験がありますが、
株式や優待、経済動向、投資家動向のネタを急遽、集めなければならない状況に追い込まれた制作会社の人が「鉛筆取材=下調べ」と明らかにせずにバンバン、電話してきて、本番ではライザップでやせたことを売りにしているあの人や大学教授になりたくてぴ~ひゃらび~ひゃらしている××証券研究員の肩書だったあの人がしたり顔で喋っていたことがありますよ。

テレビ局にしてみれば経済タレントとしてテレビに出演している彼らの持つ実績の方が安全パイであり、専門家の私で数字が取れるかどうかは未知数なので、直近の比較数字もない中で冒険したくなかったのでしょう。テレビ局はそれほど視聴率において冒険しない体質があるのです。

だから、同じ人を使いまわして同じような番組ばっかり作るようになるわけです。どの局でも同時間に視聴率が取れた番組があると「あれ、うちでもやれないかな」という話になります。要するに日々の八百屋の店頭と同じで「あっこで売れてるアレをうちの店頭でも売れ」みたいな指示を番組制作者が出すわけですよ。

すると制作会社はそれっとばかりに畑でも市場でもなんでも手当たり次第に探しまくるわけです。文献を当たったり国会図書館に行く知恵もない人たちはいきなり携帯に電話してきて聞きまくるわけですよ。携帯番号を調べる能力はすごいと思いますけどね。

ところで、かつて、その、私の意見をまんましゃべっていた人は週刊誌にカレンダー投資とそっくりな話をお顔写真付きで紹介していたこともありましたね。投資家の方から「この人、木村さんのカレンダー投資と同じことを剽窃しているね」と教えてもらったことがありましたっけ。

学歴は高くてもバカはバカ、ってタイプでもないと思っていたけど、それを見て、ずいぶん舐めたことしてくれるなと思いましたね。記者が勝手に書いて、ご本人は知らなかったのかな。

テレビで忙しくしている経済タレントの中には、そういう人もいて、個人投資家もバカじゃないんで、すぐ見破るし、剽窃されている場合は、わざわざ教えてくれます(ありがたいことです)。

さて、鉛筆取材ということを教えないで私の意見をほかの人にしゃべらせている場合は局のプロデューサーに直接、「いかがなものか」と注意したりします。放送倫理の問題に敏感な本局の人はすぐ、対処してきちんとコメント料を支払ってくれますので、専門家で同様の経験をした人はぜひ、本局や放送倫理委員会に言った方がいいですよ。

ちなみに「あ、これヤバいな=自分で調べず、正当な料金も支払わず鉛筆取材してるな」という取材者はだいたい電話の話し方でわかるものです。

「T×Sラジオの××で~すっ!!」と調子のいい電話をかけてきて、やりっぱなしなことをしたあの人はきっと下請けのしかも流れ者のような人だろう、と思いますし(本局の人なら、会社員として失うものがあるのでそんなバカな電話はまずしてこない)、
鉛筆取材の時のおどおどした話しぶりだったあの人はきっと上から言われて何をどう取材していいのかもわからなくて電話してきた感じでした。
超有名な外国新聞で記者をしていた女性は私のツイッターを見て電話してきて、最後に「私が電話で取材したことは内緒にしてくれますか?」と正直に言いました。この時は武士の情けで、許してあげました。多分、ネタどりできなくて首がかかっていたのだろうと思いましたから。

下請けの人にちゃんと理解してもらいたいのは、本社(たいていは上場企業)やスポンサーはコンプラ違反はしたくないし、倫理にもとることもしたくないということです。そして、社長とゴルフやマージャン仲間だったり、奥様と知り合いだったりして、あんまりなことをしているとどっかからばれるということです。


それと、池上彰さんは視聴率のとれる大切なアイテム。つまり局としての資産なのだから、彼を担ぎ上げて資源にする以上は、その池上彰さんの人格を棄損するような取材の仕方は自分で自分の首を絞めることになりますよ、ということを現場がまず理解しないといけないと思います。

こうしたことがばれると池上さんが悪くなくても、スポンサーのコンプラ意識から、スポンサーを降りる動きになりかねません。

すると局はトカゲのしっぽ切りで今度は池上さんを切ることになる。そんな世界なのです。

騒動以降のテレビ朝日の昼番組では日本橋の再開発の話で池上さんが登場し、話をされていましたが、騒動があったからか、大学教授の意見としてキチンと取材源を明らかにされていました。
その絵を見ていて、ああ、池上彰さんを何でも知っている「神」として商品化していたテレビ局の池上彰ビジネスモデルは崩れたな、と思いました。
テレビ局は何でも「神」のように知っている無敵の知識人として池上彰さんという偶像を作り上げてきたわけであり、主要な意見の出典を引きながら解説するのなら、それはもはや「池上彰」さんではないわけです。
出典を明らかにして「××さんの意見です」という話なのなら、きれいなお姉さんに解説してもらった方がいいわけで、出典を語って解説する池上彰さんは無敵の知識人ではなく、輝きを失ったくたびれたオジサンでしかないのです。
無敵の知識人=神と思い込まされてきたからこそ、みんながこぞって視聴したことを考えると、もはや、ネタバレであり、一般的には有名ではなくてもちゃんとした識者を呼んできて語らせた方がいいってことになります。
ただし、それには島田紳助さんのような司会者がいないと視聴者が退屈する可能性はありますが。


なので、だったら池上さん、もう、いらないということになりかねないな、と今回のことを考えさせられました。
池上さんの後にブレイクした「今しかないでしょ」の林先生も第二の池上さんに祭り上げられている感があるので注意していただきたいものです。ただし、林先生は賢明にも政治を語らない。そこが池上彰ビジネスモデルの違いです。政治を語るのはなかなか難しいものなのです。

今回の池上騒動も自民党総裁選挙や来年の参議院選挙とまんざら無関係ではないとも思います。
一時期の池上さんは、「いったいあなた何様よ」ドライブが入っていて、視聴者目線でもちょっとやりすぎだった。メディアに「神」にされていることを誰よりもわかっていたはずの常識人・池上さんもソドムの塩柱になってしまったのかな、と思ったものです。


ところで最近の池上さん。このことが明らかになる前から、ちょっとお疲れでは? と感じていました。
前から「いつかはブームというか、担がれバブルも終わるんですから」とオフでよく口にされていました。
これを機会に暴走してしまった担ぎ屋=メディアによる担がれバブルを自ら降りるって選択も、ありかもしれません。
もともと、テレビよりも本を書きたいとおっしゃっていたのだから。

家族が同窓会などでお目にかかる機会をいただいているので遠巻きながら心配しています。

わかりやすく語るという点ではいろいろな影響を人に与えてきた方なので、自分ペースでお仕事される日に期待しています。いい方向で頑張っていただきたいな~。


というわけで、私も頑張ります! 皆様、よろしく~!

【9月17日の記事を独立させて再掲しました】

by yoshi-aki2006 | 2018-08-21 16:22 | アンテナ | Comments(0)  

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