プライドの高いアホをどうやり過ごすか?
2019年 06月 28日
「オリエンテーションに出たけど、私は大丈夫だったよ」と言っていた人も、
「やっぱりやられた・・・・」と後日、苦々しげに語っていたものです。
私もその先生の授業を取りましたが、ほかの女子から
「木村さん、まったくしらっと交わしていてすごいなと思った」と言われました。
いや、それは伝説先生の繰り出したパンチがまったく私に関しては不発で利かなかっただけで、
ほかの方なら「やられた~」と悔しかったと思います。
伝説先生は基本的に
「あんたなんか、私と口がきけるだけでもありがたいと思いなさいよ」というえらそーさ、本人セレブ意識の塊状態でした。生徒が少し接近しただけで、
「あんたなんか」モードで見下し感メモリ最大限に威嚇の表情を作るのです。
何しろ学歴、家柄、配偶者の社会的地位、ご本人は何社もの社外取締役と綺羅星のようなセレブぶりです。
私は「そうですとも。あなたは綺羅星! 私は路傍の石」作戦でした。
競ったってどうしようもない。第一、向こうは単位認定者でこちらは単位をもらう側なんだからハナから負けです。
競うエネルギーこそもったいないと思いました。
それに立場が強い状態で生徒イジメなんて、ろくでもない性根じゃないですか。
そんなアホと戦って消耗する方がもったいないです。
伝説先生の講義では海外の資料をみんなの前で発表し、ディスカッションするというもの。
前振りで、海外の資料の要約を翻訳し口述しなければならないのですが、
伝説先生のやり方はまず本人にやらせておいて、あとで翻訳文がいかに間違っているか稚拙かを伝説先生の翻訳でひっくり返して恥をかかせるというものでした。
事実、まじめな生徒がそうされたときは(その時は男性でしたが)、顔が赤く紅潮し、その後、凍り付き、固まってうつむきました。
毎週のようにそうされて、彼は鬱になりました。
さて、私の時も同じようにされたのですが、
私は自分が翻訳した文章を全ダメ出しのように先生がご自身の翻訳で語ってくださったとき、
「あらー、さすがだわ~。しかも楽だなー、こっちが調べてきたことを逐一直してくれて助かるー。正しい翻訳をしてもらったのでこれを仕事にもつかえる~!!」
と思い、かえってありがたかったのでした。
伝説先生は私の翻訳を全部ひっくり返して見せて、メンツをつぶした成果を見るために私の顔を氷のような表情で見ていましたが、私がごきげんな様子なので『効かなかったのか?」と1秒くらい、オドロキ、ちょっと焦っていらっしゃいました。
さらに「いや、いや、助かりました。サンキューです!」みたいな笑顔を返すと
伝説先生は「こんなやつ、いじり甲斐がなくダメっ」とばかりに私への粘着をやめてくれました。
その後、ちゃんと単位ももらえ、正しい翻訳もしてもらえたので私としては非常にラッキー感を感じました。それをほかの女子から見たら、「大人対応」と見えたのでしょう。
ぶつかって悩んでいる女子は、その本人も非常に出世が自慢のキャリアウーマンでした。
伝説先生にはいじり甲斐があった相手らしく
「女性取締役を推進しようとする時代に遭遇しただけで、実力もないのに、役員になれる実力があるように錯覚している」
と揶揄されたそうです。
彼女は歯ぎしりするくらい腹立たしかったようですが、私に言わせればそんな怒るのはエネルギーがもったいないです。いわせておけばいいんですよ。
「確かに私はラッキーでした、それが何か?」と。
さて、私が伝説先生に何を言われても平気だったのは立場やキャリアの差もさることながら、
「なんだかんだ言っても、伝説先生は勉強しすぎでその年ですでにあり得ないほど猫背だ。おばあさんになった時、もっとひどくなっていると思うなあ・・・・」
とか、
「筋肉なさ過ぎ・・・・」
とか、
別軸で査定していたからもあります。
伝説先生はいつもおしゃれな衣類を身に着けていて、特に決め服はイタリアンオレンジなどのいかにも海外で買いましたカラーでした。で、お仲間の先生方からニックネイムで呼ばれて、お嬢ちゃまのようにふるまうのが好きみたいでした。
ということは彼女もまた、承認要求の強い人で、それがゆえに、人を承認したくないのだろう、とも思いました。
こんな人に承認してもらったって、私は自分の仕事の屁のつっかえ棒にもならないです。単に単位くれればいいんだとも思っていました。
そして、長い時間にも目を向けました。
「息子がいるみたいだけど、これだけ意地悪な人だと、将来、弱った時に嫁さんらにきっと仕返しされるだろうなあ。意趣返しはそういう嫁軍団にお任せしよう」とも。
すると全然、気になりませんでした。
今も似たようなプライドの高いアホがいろんなパンチを繰り出してくることがありますが
相手を分析し、
長い時間を想像し、自分の代わりに意趣返しをしてくれる未来にぶつかるであろう人に「よろしく~!」とお願いするようにしています。
するとプライドの高いアホとの遭遇による腹の立つ度合いはぐっと軽減できます。
それでもどうにも収まらなかったら?
それはまた次回のテーマにとっておきますね
by yoshi-aki2006 | 2019-06-28 12:16 | 工夫 | Comments(2)