改憲議論でいわれていないこと

参議院議員選挙。


まず、自民党ですが、各国からこれだけ日本に要人が来るようになったのは政権が安定しているからで、やっとまともに相手にしてもらえるようになった点で、評価します。

誰だって社長がころころ変わる会社は信用しません。
総理総裁だってそうです。
自民党が仲間割れをしないで、ある程度まとまっていることで今日があるのだと思います。

それに対抗するはずの野党ですがいまいち主義主張も行動も鮮明化できていないのが残念ですね。

まず、野党は何をしてくれるのか、何ができるのか、はっきりした論点が打ち出せていない。
現政権を批判するだけなら政治家でなくてもできます。

そんな状態だから、
NHKから国民を守る会のようなはっきりした主義主張を持つ党の立候補者が目立ちます。

最初は面白がって見ていただけなんですが、
NHKから国民を守る会の立候補者の政見放送を聞いた限りではとてもまともなことをおっしゃっていた。
なかなか興味深い主義主張でした。

野末陳平さんの立候補。まずポスターでびっくりしました。
昔のちょい悪オヤジ時代と比べて、外見のあまりの老いさらばえ方に
「・・・・・・・」
と、ポスター前でしばし、絶句。
「終われない人だなあ」と半ばあきれていましたが、政見放送を聞いて
「なるほど」
と思いました。
「高齢者を適当な概念でいい、扱っていることに物申す」
そんな人がいてもいいかもしれないなと。

が、やはり、実践政治家としてよりは若手を応援してご自身はその顧問で見守ってもいいかもしれないと思います。

セクハラを受けたといって大騒ぎだった女性の立候補もありましたが、
うーん。
どうもなあ。
政治信条がようわからんなあ。
騒ぎの余波で目立ってはいるけれど、彼女が参議院で何ができるのか、まったくもって視界不良。
もっと政治姿勢や主義主張で共感できる部分がないとなあ、と思います。
自分をどこに建てれば一番いいかの戦略だけたけている気がして、もう、その手は賞味期限ではないか、という風に見てしまいますねえ。都議としてなんかやったんか、あの人?

音喜多君。
小池劇場の一幕目では
ああ、狸にだまされたなと気の毒に見え、
二幕目では
狸に化かされていたことに気がつき、舌鋒鋭く狸退治を試みるなど、なかなかやるなと思わせましたが

先般の統一地方選挙で落選した後、
参議院選挙立候補となると
少々、スパンしてみてみる気持ちが芽生えてきました。

この人弁舌さわやか、行動力もあるし、外見も悪い人には見えないけど、
なんか軸にしっかりはまり切れていないところがあって運動量のわりにうまく回っていないのではないかなあと。

こんな有様だと政界にごまんといる大狸、古狸のつかいっぱで終わらないかなと。
政治家以外のNPO代表のような立場の方が彼の良さは生きるのではないかしらなどと思います。
医者などでこういう先生がいたら、人気が出そう・・・・。
しかし、政治家はなかなか大変だよ、と思います。

というわけで、ポスター前で各立候補者の人相を見ながら、
見せていない部分を想像してみるのも選挙前の楽しみ方です。

税金を投じて国会に送り出すのだから、
それなりの働きをしてくれる人に投票したいですよね。

ところで、今回の選挙では「改憲派が3分の2以上の勢い」と伝えられています。

安倍首相は「自衛隊を違憲状態から適憲状態を目指す」として改憲含みを示されています。

将来、日本国防省みたいな部署の国防隊という位置付けにするのだろうと推察しますが、

いろんな視点で見ておく必要がありますね。

今の日本をどこかの国が攻撃したら国際的に相手国が責められます。
しかし、いったん国防隊のような組織をもってそれが各国に軍隊と認識された上で攻撃されたら、
自分の国は自分で守ると言っている国が自国を守れなかったのはその国のミスだということになります。

誰も日本を擁護しなくなる可能性がありますし、第一、そんな時は座ってなどいられない。受けて立つことになる。
そして始まってしまう。

今はトランプ政権と安倍政権の関係が良好だからいいようなものの、改憲はした、トランプ氏はいなくなった、そのうち安倍氏もいなくなったその時が怖い。

国防軍を持つということは脇差をした状態になるわけだから、その点をよくよく考えて、スイスのように永世中立国を選ぶなり、いろんな選択肢の中から考えないと10年、20年後の日本人からあの時の日本人は何だ、と言われかねないなあと思います。

脇差をさすのか町人のまんまで行くのか、思案のしどころですね。

改憲して将来、国防軍を持つと仮定した場合、国防軍があるからこそ、攻撃されない抑止力になるのだ、そういう国から拉致被害者は出ないという意見もありますが、果たしてそうなのか、いろんな角度から吟味したいですね。


さて、7月19日は名古屋今池ガスホールで講演します。
詳細です

不動産リートダイジェスト(冊子タイプで読みやすい。リート四季報みたいな冊子です)が配布されますのでご活用くださいね。

主催
一般社団法人不動産証券化協会
株式会社日本証券新聞リサーチ
日時
2019年7月19日(金) 12時00分開場~16時10分終了予定
会場
今池ガスビル 7階「ダイヤモンドルーム」
名古屋市千種区今池 1-8-8

アクセス
地下鉄 今池駅、10番出口直結
申し込み方法
メール、またはFAXによりお申し込みください。
「7月19日名古屋セミナー参加希望」と記載の上、住所・氏名をご記入ください。
seminar@nsj-r.jp
FAX:03-3662-0361
改憲議論でいわれていないこと_f0073848_07465019.jpg






by yoshi-aki2006 | 2019-07-17 05:56 | 時事 | Comments(0)  

<< 生活が苦しいと感じている人57... NHKニュースウオッチ9のトラ... >>