四方山話

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酔っ払ってないと思っていても結構酔っている。それがお酒の怖いところだ。

冷酒のように効いて来るというのは経済や株式市場を解説するときも時々使われる。

株価の下げや人口減少などを酒の怖さに例えるのである。酒を飲んだとき、「なるほど・・・」とやや酩酊しながら実感する。

今日の飲み会での話題は「男は繊細というか、逃げ腰というか、メルヘンチックというか、ロマン派というか・・・」

そんな内容だった。ある人が妻の出産に立会い、子が産まれる瞬間をビデオに撮ったんだそうだ。それ以来、妻が神に見えて、とても恐れ多くて近ずけないのだという。

よく似た話は山のように聞く。妻は男は強いものだと思っている。強い男もいるのだろうが、多くは及び腰のロマンチストのようである。気が弱く、怖がりで、痛がり・・・ではないだろうか?

別のケースでは?
彼女が切々といろいろな苦労話を彼に聞かせる。彼にこそ、聞いてもらい理解してもらいたいからだ。ところが彼は楽しい話がしたいし、自分の話を聞いてもらいたいけど、彼女の話を聞くのは退屈。
彼女がその点を履き違えると関係は破綻する。男が女の話を聞く(聞いたふり?)のは魚や鳥たちが恋のダンスを異性の前でするようなもの。耳でなく別のところが敏感になっているのだ。

私の話を聞いてくれる→なんて優しいの?(とうるうる)→この人しか私を分ってくれる人はいない・・・なんて女が思い始めると男はしめたもの。
「彼が話を聞かなくなったのは、もう、新鮮な異性としての関心が薄れたってことなんだよ。でも、それが男女間のノーマルなプロセスかもねー」
などと感想をいいながら、そういうことが読める年齢に私もなったんだと思う。

なるほど、なるほど、と人のいろんな話を聞く。なるほど、そうだったか、といろいろ分る。

飲んで楽しい相手と飲みたい。それは男も女も関係ない。

山のような愚痴、嘆息、愁訴。
損得抜きに聞いてくれる人は実はこの世にはいないのではないか?
損得で聞いている場合がほとんどなんではないかなーと思う。

親に聞いてもらおうとする人もいるが、親も子をコントロールしているケースがあるので油断ならない。「異性なんかいくらでもいるわよ、お仕事がんばんなさい」という親がいるとするなら、その娘、息子はなかなか結婚できず、親を心のよりどころにしていつまでも成熟しない。

親も自分の得にならない話は聞いていない。私はそう思う。

なかなか、「分ってくれる」お釈迦様や観音様はいない。そう割り切るのがエレガントに生きるコツかも知れない。

愚痴や嘆息、愁訴は自分ひとりで墓場に持って行くべし。
幸い、酒の席での四方山話の八割がたは、その場のタバコの煙のように脳みそから消えていく。覚えているのは「損得」に関することだけだ。

かくも人間は欲な存在である。

by yoshi-aki2006 | 2006-08-23 00:02 | 事象観察 | Comments(5)  

Commented by sayurist at 2006-08-23 13:31 x
木村先生、こんにちは!人間て、人の話を聞いてるようでも、無意識のうちに自分に都合のいい話とそうでない話を振り分けているのかもしれませんねー 
リクエストいただいたとはいえ、先生のブログをお借りしてだらだらとすみません・・・ 
hikosakaさま、業者は銀行と、銀行じゃない会社とあります。み○○銀行の宝くじ売り場は銀行=業者です。業者は配券数が命です。
売れ残りの券から当たりが出たら?は、返券するものには帯を巻いて赤マジックで「無効」の印を入れて返券しますが、そこから先は宝くじ協会のお偉さん方がどうしているのか?・・・一応建前的には、無効券なので換金出来ません。
じゃあ、当選金として用意したお金は?と言うと、そもそも売れてないので当選金が発生しません。売れた券の売り上げ金から当選した人にお金が入りますという仕組みなので・・・
もし、業者が配券減を嫌がって売れ残りの券を買い取る場合は、無効券とはならずオーナーが
抽選後、換金できます。
「未換金○○億円分、お急ぎください」風の広告の未換金分には、売れ残って無効となった券の中からの当選金も含まれてます。
こんなんでどうでしょか?(^^;)




Commented by hikosaka at 2006-08-23 16:17 x
sayuristさま有難うさまです。当選日から2日間のタイムラグがありますね?「セコイ」考えかも知れませんが・・・と思うのですが、、、
スクラッチなら分かりますが、、、
Commented by sayurist at 2006-08-23 21:36 x
すみません、hikosakaさま、
誤解があるといけないので、確認します。
「当選日から2日のタイムラグ」・・・は、たぶん誤解です。
返券は、販売締め切り後翌々日の朝が締め切りです。 
そして、抽選発表は、だいたい販売終了後の1週間ほど後になります。
なので、返券するときには、まだどの券が当たりなのかすらわかりません。
投稿に字数制限があり、だいぶ本文削りましたので、説明不足だったかもしれません。。。
誤解を招くような表現をお詫びします(^^;)

Commented by 伏見の光 at 2006-08-23 23:02 x
次女の出産時は立ち会いをしました。やはり、感動はしました。別にうちの嫁は神には見えなかったですが(^_^;)。しかし、女性はお腹の中で人間を作ってしまう機能が備わっているわけで、それは、まあ「神」に近いのかもしれません・・・。
ローズマリー、塩、胡椒を鶏肉にふって、オリーブオイルで炒めるのは私もしますよ。週1は夕食当番がありますので。下ごしらえじゃなくてその場で炒めるだけですが。レモンね。あいそうですね。
信州飯田も行かれるのですね。ここ、親父の郷里です。昔は高速がなくて、豊橋から飯田線でコトコトと行きました。今は京都からは高速で3時間かからずに行けますが。親父は長くここの美術博物館の館長をさせてもらっていました。
宝くじは嫁さんがなんとかジャンボの時に30枚ほど買っています。一回10万円ほど当たりましたが、以後はスカ続き。「2億当たったら仕事やめる」が口癖です。まあ、楽しみとしては悪くないとも思いますが、私は買いません。
IPO、ネットエイジグループが1つ取れました。ちょっと前の神戸物産で100万含み損になってるので、この分、回復してもらいたいところです。前評判はいいようですが、地合い次第かな。
Commented by yoshi-aki2006 at 2006-08-23 23:42
伏見の光さま

先日、タテメエオヤジさまのサイトを見つけたら伏見の光さまと交流があられたみたいなので、さっそくご挨拶をさせていただきましたら、このプログにも遊びに来てくれました。

信州飯田には新宿からバスで五時間だそうです。あー、遠いですー。しかし、かつての美術館の館長さまが伏見さんのお父さんと聞いて俄然、行くモチベーションが上がりました~。

今日は鮭とセロリとしょうゆ、塩でチャーハンを作ったものを食べました。おかひじきと鶏肉のからししょうゆあえというのも作ってみましたがおいしかったです。歯ごたえがたまりません。水ナスを買ってきて塩でモンで食べたのもおいしかったのですが、明礬がなかったので茶色くなってしまいました。

出産。私の中学時代だったか、散々、麻酔もしないではさみで切って産道を作るとかリアルで怖い話を山ほど聞かされ、絶対に産みたくないと思い今日に至ります。
でも、安産だった人は、「痛かったけど数年たつと忘れるわよ」と。でも・・・、やっぱ、私は雀のおかあさんでいいです(^^;

サユリストさん、いろいろ教えてくださり感謝です。ありがとうでーす!!

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