「おひとり様」の認知症~一人暮らしの高齢者の認知症

近所の郵便局に用があって、行く道すがら、かわいい感じの高齢者女性がたたずんでいました。
髪の毛は後ろに束ね、
ロイド風の眼鏡をかけ、
ピンクのボーダー柄ニットを着て、
下はスカート。そしてタイツ。
若い女性のコーディネイトと近く、「あら、かわいいな」と思ういでたち。
で、ぱっと目があったのですが、その時、なんともいえない、サインを受け取りました。
それは、
「あのね、私、ちょっと困っているの・・・。自分でもどうしたらいいかわからない・・・・」というサインでした。

気のせいかな、と思って郵便局に入って作業していると、さきほどのボーダーニットの女性もいつの間にか郵便局内に。
そして、切手を買う場所で何か言葉を発したらしく、局員さんが、
「それは四時までだから、扱えません」とすでに窓口業務を終えている職員に代わって、答えています。

女性はそれから、急に書き物台のところで作業している男性にあり得ない距離で接近し、その男性がびっくりして身を引くなどがあり、
何かをしようとしているけど、それが何なのか、本人にもよくわかっていないような状態と見受けられました。

郵便業務を終え、家路に向かう道すがら、
「次にまた見かけたら、市役所か保健所かに相談してあげないといけないな」と思いました。
たぶん、一人で暮らしているうちに、認知症を発症してしまったのではないでしょうか。

服装の感じだと、結構、若い時、雑誌の編集者とか、ファッション関係とか、自由度の高い職業についていたのではないかと思います。

で、ご結婚されないまま、65歳を過ぎて、70歳もちょっと超えた状態なのではないでしょうか。
一帯は、そういうおひとり様が暮らしやすい住宅もそろっているし、たぶん、ちょっと前まではお友達との交流もそれなりにあったのではないかと推測します。

が、次第に世の中も変化し、コロナ懸念で高齢者は出歩かなくなり、引きこもっていた時間のなかで認知症が発症してしまったのではないでしょうか。

もしも私の推測がそんなに的外れではない場合を前提にいうと、今、おひとり様暮らしが楽でも、前述の女性のようになったときに、誰がが、「ちょっとおかしくない? 病院に行こうよ」と言ってくれる親族などがいないと、悲惨なことになると思います。

悪い人に目をつけられたら、家を特定されて、強盗に入られたり、詐欺にあったりしかねません。

おひとり様で認知症になった時のことを健常なうちに考えておくべきです。
というわけで、お金だけでなく、親族を増やすことも今のうちからしておくべきですね。
結婚し、親戚と付き合い、できれば子供も持って、人間関係をきちんと構築しておけば、老いた時、誰かが「ちょっと変だよ」と気ずいてくれる。

大切なことだな、と思います。

今度、界隈で彼女を見かけたら、市役所か保健所に相談してみよう。
身の回りで自分ができる小さなことを実践していきたいと思います。


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by yoshi-aki2006 | 2020-11-07 19:18 | シンキング | Comments(0)

 

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