都議会選挙が終わり議席数は自民33、都民ファ31、公明23、共産19、立民15、ネット1、維新1、無所属4と確定しました。
不思議に思うのはメディアの報道の仕方です。
自民党が第一党になったのは間違いがないのに、やたら自民党の議席数が過半数に届かないことを強調して「負け戦」のように言ってますね。
第一党だった都民ファーストは45議席から31議席にと大幅に議席数を減らしたのに、「第二党」とある意味持ち上げています。
なぜでしょう?
「総選挙の前哨戦」という位置ずけの都議会選挙の結果において、メディアの報道が自民の負け戦を強調し、「勝負師」などと小池百合子氏をよいしょしているのはひたすら気持ちが悪いです。
小池百合子氏はいろいろなことが言われていますが、都民ファーストが第一党から転落するのはほぼ間違いないことが誰の目にも明らかだったため、負け戦は自身のイメージダウンなると考えた小池さんが、過労を理由に入院し、「本来なら私が全面的に応援すべきところ、過労で入院しちゃったでしょ。だから応援に行けなかったのよ。負けたとしたらそれは私が応援にいけなかったからなのよ」と予防線を張って、第一党から転落するダメージを最小限に抑え、同情票まで得たえぐい選挙戦だったわけです。
しかし、そのことに触れる報道は見当たらない。
不思議すぎます。
そこまでえぐい小池百合子さんはある意味、執念の人。「そうまでして」とか「すごいな」と思いますが、嫌悪感を感じず、応援までしてしまう乗せられやすい人が一定量いることに民度の低さというか、大衆の本質というか脱力感を覚えます。
自民党の選挙対策委員長もぼんやりしていないでメディアにモノ申せばいい。
「そういう報道の仕方は偏向しています」とはっきりいえばいい。
自民党総括者の菅さんもメディア対策力という点では残念です。今まで長年、官房長官など黒子の役目をしてきた癖が抜けていないというかリーダーとして言葉の力を使えていない点で歯痒すぎます。
五輪を開催するならするで、テレビなどのメディアでしっかり自分の展望を国民に向けて語るべきです。メディアがどんなに印象操作をしてもそれが浅はかなことだと国民がわかるように話すべきだと思います。
「いままで努力してここまで来た。突貫工事で五輪会場を設営した人々には感謝申し上げる。また、コロナの現場で必死で対策している人にも感謝している。コロナという変数で日本は今、こんな風になっているが、力を合わせてスポーツの祭典を実現させていこう」とかきっぱり言えばいいのに。
言葉の力が首相として足りていない。
それに自民党は下村博文さんとか丸川珠代さんとか、お人柄はいいのだろうけれども言葉の力を使えていない政治家を前面に出すことは避けた方がいい。下村博文さんはゆるふんというか、平安朝のような間延びした印象があり、語るだけ本人も損している。
丸川珠代さんはきっとお嬢様なんだろう。語る言葉がいちいち滑っており、聞くだけむなしい。
本質、核心からいつも「えっ?」と拍子抜けするほどずれている。ちなみに、会合で会ったある経済人が、「あれはあほやな」と言っていた。同感である。
自公だけが議員じゃない。
無所属や維新、ネットと合わせれば62議席ある。
自民党の選対というか議会対策担当ならと都民ファーストからの転向組を探しつつ、
都民ファーストと共産、立憲の分断工作をすることも考えられます。
いずれにしてもメディアが反自民すぎて気持ちが悪いです。
どうしてなんだろう。
自民党を弱体化させてなにかいいことがあるのだろうか?
私は無党派、是々非々の立場だけど、変なことは変だという生活者としての実感や感覚は持ち続けたいです。