賢い人は気をつけなければならない。
西村康稔経済再生担当大臣が不用意な発言をして炎上していますが、
突き詰めるとどんだけ配下の人に嫌われてたかってことだと思います。
西村さんは難関の灘校から東大に進み、通産省に入省。
最長内閣だった安倍晋三氏にもかわいがられ、菅さんにも引き立てられて、連日メディアに出まくり、ぐっと存在感を増していた。まさにその時、
こんなことでつまずき炎上です。
でも、この人、前もやったよね。
コロナ初期、みんな自粛しているときに若手壮行会が開催され、安倍首相の宴会姿を写メしてツイッターに乗せ、安倍政権への批判が募った事件がありました。
誰がやったんだろう、こんなバカな投稿を。常識で考えたらわかるだろうと思っていたら西村さんだった。この人、ここ一番という時に何かやらかすんですね。
そういう意味で甘いところがあり、重職には危なくて使えない人だなと思います。
しかし、弁がたち、そつなく受け答えするシャープさがあるし、頭もいい人なのでついつい上の人たちは重職につけてしまう。
が、やらかす。
軽ーい。
危なーい。
ところで、今回はどれだけ配下の人間に嫌われていたかって話。
誰がどう考えても炎上するに決まっている発言内容。
しかもプレゼン資料まで作ってあった。
文春砲が以前に報じたのは、出世欲が強い完ぺき主義な西村さんは部下への負荷を顧みず資料を作らせまくるんだとか。
なので部下たちは家にも帰れず、鬱にもなって何人もが根を上げたという記事だった。
それでも完璧を求める西村氏は配下の人たちにはっぱをかけて資料を作らせまくっていたらしい。
今回、それに不服な部下からレジュメに毒を盛られたんだろうと思います。
「あんな奴、失脚してしかるべし」と思われていたんだろう。
失脚すれば「ざまあみろ」と思う配下の人間が確信犯的に炎上レジュメを作ったと思われる。
人のそういう嫉みは怖い。
しかし、頭の良すぎる人にはそれがわからない。
配下の嫉みに鈍感。
西村さんがこれで出世競争から大きく後退したのは否めないと思います。世間では二度あることは三度あるといいますが、
政治家の世界で炎上の三度目は政治家生命という点で「もはや、ない」に等しい。
西村さんとしては平身低頭、米搗きバッタと化して炎上を収めるしかない。
二年ほどひたすら汗して働けば、ひょっとしてもう一回があるかもしれない。
心していただきたいのは豊田真由子さんのように東大、ハーバード大学、輝かしいキャリアの人であっても配下の人に嫌われ、逆襲されると二度と日の当たる場所に出てこれないような状態になる。
西村さんには見えていない配下の人の嫉み。
人はみんな、役職では上下があってもそれぞれに自負心がある。それを大切にしないで自分だけ上り詰めようと急ぎ過ぎると、落とし穴が作られるということです。
もっともねたまれるのもある意味、人生の華なんだけどね。
同じ爬虫類系の印象を放つデジタル大臣のようにのらりくらりしながら
ぬっは、ぬっは、ぬっはははは~と
悪役に徹して居直る手もあるかもしれない。
それにしても自民党、安倍さんが出てきて警鐘を鳴らすほどのがけっぷちだ。
足場をすくわれないようにしていただきたいものです。