小松原庸子第50回記念野外フェスティバル 真夏の夜のフラメンコ

ものすごくいい席に座ることができた小松原庸子フラメンコ舞踊団 第50回記念野外フエステイバル。
かぶりつきの席に座れる機会はめったにないのでワクワクで鑑賞しました。
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さて、催し全般の感想。
新しい世代が確実に育ってきているな、という実感。

若くてキラキラしたものすごい才能を放つ2人の踊り手に、そう思いました。
まずは内城紗良さんです。彼女は何曲も群舞で登場するのですが、最初、舞台に登場した時、「うわっ、なんだろう、このダイヤモンドのようにキラキラした人は!」とびっくりしました。

キレイ! うまい! ただならぬ存在感。
うわ、うわっ、うわ~。

ただ、ただ、魅了されて観ていくうち、クアドロといってゲストの踊り手が6名、ソロで踊るステージになりました。
最初のダンサーは毎回、トップバッターだし、この日の舞台への意気込みからすごいことになります。今回もすごいことに…。

続いて、この日の最初の演目に登場していた中原潤さんがソロで登場。
口火を切ったダンサーが作った空気感はたちまち、中原ワールドに転換していきます。

わお! 素晴らしい!
中原潤さんはダンサーとしては小柄。しかし、その体の特徴を生かす見せ場の振りをうまく取り入れ強く印象に残り、人の心に深く刺さります。オーレ―。
彼の頭の良さはダンサーとして成功するために必要なものです。中原さんがこれからのフラメンコ界にきっと新しい風を吹かせていく一人になるのは間違いないと思いました。
彼はプロ世界ではすでに認められていて2019年のコンクールでしっかり優勝しているんですね。
ただモノではない才能でこれからも応援したいと思います。

そして、さんざん群舞でも踊って疲れているだろうに、内城紗良さんがグアヒーラをソロで踊ることに。
中原さんが持って行った会場の空気を十分に感じているのか、おや? 出だし、ちょっとセンシティブになっている彼女を見て、「あ、若い人なんだな」と初めてここでわかりました。それまではただならぬ妖艶さから25歳前後かな?と思っていましたが、もう少し若い人なんだと思いました。

中原さんがフアルーカという力強い演目でもっていってしまった会場の空気を内城さんはグアヒーラという優美で優しい踊りで自分の体に大観衆の関心を取り戻して集めなければならない。
さあ、むつかしい。
誰がやってもむつかしい。

しかし、見事に自分の体を丁寧に丁寧に使って取り戻していきました!
わお! この人もただモノではないわ。
これから先、どんなふうに大輪の花を咲かしていくか、大注目です。
海外の舞台でも、日本のミュージカルでも十分存在感が出せるでしょう。


中村佳穂さん現象が示すように、新しい才能が最前線に表れ、圧倒的な才能を披露し、席巻していく。
それと同じように中原潤さんと内城紗良さんという二人のビックタレントの登場でフラメンコ界も確実に新旧交代の転換点を迎えていると感じました。

さて、では、中堅や大御所はこの事態とどう接するか。
まずは、中堅や大御所は若いビックタレントが世に登場し、多くの人の目に触れる機会を作り、これから羽ばたいていくために必要な日本のフラメンコ文化を作ってきたという今までの貢献に対して、若手はもちろんフラメンコを愛するすべての人からリスペクトされなければならない。

どんどん若手が出てきてくるとき、中堅、大御所はどう生きていくべきかを問われる。どの世界でもそうですね。

教室を持ち、店を持ち、生徒や顧客を抱え、自身の肉体の時間的経過と踊りの向上に向き合い、やがてはどう老いと付き合っていくか、向き合い答えを探っていかなくてはならない。

クアドロにゲスト出演された大御所の先生たちはその答えをそれぞれが模索している姿を示されたように思う。
カラダは20歳代とは違う。
その時のようには踊れない。

しかし、私はこう戦ってきたし戦っているのよ、
老いにこのままつぶされてはいかないよ、という姿が巧みな踊りに示されていた。

さて、クアドロの〆。カデーナフラメンカ主宰の鈴木敬子さんがトリで「コロナの昏い時代を吹き飛ばそう」という主旨にかなった華やかなアレグリアスを踊られた。
鈴木敬子さんの舞台は何回も拝見しているが、鈴木さんはくどく踊らない点でとてもおしゃれ。

くどく踊るのもありだとは思うけど、あえてあっさり踊る。
「そうなのよ、私、いつでもさっと旅立てる!」感。

この世界観もあり。

小松原庸子さんが催しのラストで踊られたけれど、これはこれであり。

いずれにしても観てよかった!
特別ゲストの英哲風雲の会の男太鼓。

負けてられるか~というコロナ 暗い時代を晴らす舞台。

ありがとう! 皆さんに心よりリスペクトします。
力を与えられました。



by yoshi-aki2006 | 2021-07-18 12:14 | 生きる力 | Comments(0)  

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